ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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路上のヤキソバ。1個2.99レアル(約150円)

路上のヤキソバ。1個2.99レアル(約150円)

 「ヤキソバ(YAKISOBA)」はブラジル語になっています。
 ヤキソバはサンパウロではもちろん、今やブラジル全土どこでも見かけられるといいます。ヤキソバ屋を意味する「ヤキソバリア(YAKISOBARIA)」という言葉まであり、すっかりブラジル文化にヤキソバは溶け込んでいます。
 


サンパウロの路上でヤキソバを食べるブラジルの男性

サンパウロの路上でヤキソバを食べるブラジルの男性

 ブラジルのヤキソバは、まず初めに麺を油で炒めます。そして、肉や野菜を炒めてしょう油などで味付けし、コーンスターチ(片栗粉の代わり)でとろみをつけます。麺の上にとろみをつけた肉や野菜をかけることもあれば、麺と一緒に肉や野菜を混ぜることもあります。日本にあるソースヤキソバとも中華風ヤキソバとも一味違う、ブラジル風ヤキソバの味です。
 


サンパウロの路上でヤキソバを焼いて販売する中国の女性

サンパウロの路上でヤキソバを焼いて販売する中国の女性

 いつごろ誰がブラジルでヤキソバを作り始めたのか確定的な答えはないものの、今から20~30年前ごろにリベルダーデ地区(サンパウロの東洋人街)で中国人が作り始めたという説があります。


日系人のイベントでヤキソバの麺を炒める様子

日系人のイベントでヤキソバの麺を炒める様子

 現在、日本人や日系人のイベントでは必ずヤキソバが食事のメニューになっています。サンパウロでは路上でヤキソバを販売する人もいます(主に中国の人)。
 路上のヤキソバ屋では小さいサイズが1食3レアル(約150円)と安く売られていることもあり、「野菜もあるし体にいいかな?」などと誘惑に負け、ついつい小腹がすくとブラジル人に混じって立ち食いしてしまいます。


サンパウロの一般のスーパーでも売られている焼きそばソース

サンパウロの一般のスーパーでも売られている焼きそばソース


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