ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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サンパウロの公園にある大木の幹

サンパウロの公園にある大木の幹

 サンパウロ市全体の景観は、灰色っぽい巨大なビルに埋め尽くされたイメージがあります。それでも地上を歩いているとかなり大きな木を見かけることができます。
サンパウロ市内にはいくつもの大きな公共公園が設置され、よく整備されています。
 公園内にはかなり大きな木が必ず植わっており、原生していたものか後から植えられたものかは分からないのですが、天然の芸術という言葉がピッタリの木をたくさん見かけます。
 サンパウロはマッタ・アトランチ(大西洋海岸山脈)という地帯に属し、かつては深い緑に覆われた土地でした。過去約100年の間に急激に都市化が進み、現在のような巨大ビル郡の立ち並ぶ大都市になりました。


大木。広がった大木の幹の下で「読書の森」が実施されている

大木。広がった大木の幹の下で「読書の森」が実施されている

 サンパウロ市のルス公園という場所にも大きな木があります。散歩している途中、大きな木の下に並んだイスの下で休憩する人々を見かけました。
 近づいてみると、木の下で本を読むための移動図書館のようなプロジェクト『読書の森BOSQUE DA LEITURA』が実施されていました。サンパウロ市の後援などで、毎週日曜日の午前10時から午後4時までに移動図書館が来て、木の下でのんびりと読書する空間が提供されているようでした。


「読書の森」のある大木の下

「読書の森」のある大木の下

 読書空間が設けられた木の幹の部分は、1.5メートルくらいあります。そこからぐんと上に伸びて高さは10メートル以上はありそうです。幹は遊歩道を悠々と覆うくらい大きく広がり、全体の幅は30メートルくらい広がっているように見えます。木の下で人が集まれば、500人くらいはすっぽりと収まるのではないかと思います。大木は日中の暑い日差しも軽い雨も十分しのげる天然の傘になっています。
 


屋上からのサンパウロの風景

屋上からのサンパウロの風景

 「読書の森」はブラジルならではの心地よいユニークな企画で、大都市のちょっとしたオアシスです。
 木の名前は誰に聞いてもあまり知らず、通称はセリンゲイラだということです。セリンゲイラは代表的な熱帯林ですが、公園の大木はセリンゲイラではありませんが、姿が似ているということでそう呼ばれているようです。
 町にある大きな木は子どもたちにとっは格好の遊具にもなっています。


大きな木の周りで遊ぶ子どもたち

大きな木の周りで遊ぶ子どもたち


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  • 2 コメント

2 - Comments

Asukaより:

2010 年 04 月 25 日 15:13:31

のんびりした様子と開放的な空間がブラジルらしいね。それにしても木が大きくてびっくりです。さすが南国気候だね。

tomokoより:

2010 年 04 月 25 日 18:23:39

>ASUKAさん
いまや見慣れてしまいましたが、大木が町中でもあちらこちらです。人の頭よりも2倍くらい大きいジャックフルーツなんかも普通にこの公園で実っています。実が落下してきたら大怪我は免れません!!

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