今年も大連の「結婚式シーズン」がやってきました。
週末ともなればいたる所で“結婚写真”の撮影会が行われており、その華やかさを覗き見ようと、
ついついヤジ馬化してしまう私です。

さて、中国ではこの“結婚写真”が大変重要な物のようで、皆さんの熱の入れようと言ったらありません。

不思議なことに（？）撮影中の新婦さんは皆、まるで「女優さん？」と思う程の美貌揃い。
結婚を控えた女性ですから美しく輝くのもわかるのですが、それにしても…
「うーむ」と首を傾げていたそんな折、知り合いの中国人女性が自分の結婚写真を見せてくれました。

海岸の岩の上、風になびくドレスの裾も艶めかしく、「ポートレート」とタイトルが付きそうなほど
ポーズを決めたその女性は、私の知り合いとはまるで別人です。
普段は楚々とした可愛らしい容姿の彼女ですが、写真の中の彼女はまるで“欧米人”。
とにかく化粧がスゴイ！いえいえ、化粧“は”スゴイと言うべきでしょうか。
一世一代の“結婚写真”にかける情熱は相当なものです。

その背景には「結婚ビジネス」の存在が垣間見えます。
大連市内には「結婚写真店」が多数あり、激しい顧客獲得競争が行われているのは明らか。
競争のヒートアップが、新婦を“別人のように”美しく仕上げる手法に繋がったのかどうかはわかりませんが、
「もう少し薄化粧でも…」と思うのが正直なところ。
これも文化の違いでしょうか。

大連の「結婚式シーズン」はこれからますます華やかになります。

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