【Chai酒部×ima】ブラジルの誰もが知っているカシャッサ銘柄「51」
2012.12.24 up
ブラジルなら誰もが知っているカシャッサの銘柄「51」
ブラジルを代表するお酒といえばカシャッサ(ピンガ)です。
登録商標は4000から5000種類あるというカシャッサの銘柄で、ブラジルにいる人なら100%知っているといえるブランドが「51」です。51と書いて「シンクエンタ・イ・ウン」と呼びます。サンパウロ州のピラッスヌンガの工場で生産されていることから、酒の入った容器にはPirassunungaの文字も記載されています。
「51」は、街中の大きなスーパーや小さな食料雑貨店から、田舎の小さなバール(立ち飲みできる飲食店)まで、お酒の置いてある場所ならどこででも見かけられます。
ブラジルのカシャッサ市場の30%を占めるという、まさに「51」無くしてはブラジルとはいえない、ブラジル文化を象徴する一大ブランドです。
推薦理由は、日本でも身近に購入できること、そして、ブラジルでの知名度ナンバーワンの酒ブランドに違いないということからです。
「51」を使ってカクテル「カイピリーニャ」を作っている様子。
「51」はCompanhia Müller de Bebidas社の商品です。「51」の名称は、1951年からカシャッサを造っているということに由来しています。今日の直接の起源となる商品は、1959年に製造が開始されました。
創業者はドイツ系ブラジル人だったということです。現在、「51」は世界30ヵ国以上に輸出されている中、最大の輸出先がドイツというのは、決して偶然のことではないかもしれません。
Companhia Müller de Bebidas社は、カシャッサでは「51オウロ」や「レゼルヴァ51」、他にもいくつもの「51」ブランドの飲料を生産販売しています。そんな中でも正統派の「51」は、日本を含めた世界各国でも身近に購入できる知名度ナンバーワンのブランドです。
様々な銘柄のカシャッサと一緒に、どこのバールにでも置かれている「51」
「51」は工業生産されているカシャッサです。無色透明で、アルコール度数は40%。日本のお酒で言えば、沖縄の泡盛などがイメージに近いかもしれません。
夕方になると、帰宅前に男性たちが立ち寄る庶民のバールでは、カシャッサをコップに注ぎ、そのまま一気に飲み干してしまう人もいます。それでも、アルコール度数が高いので、通常、「51」をはじめとする無色透明のカシャッサでよく作られるのが「カイピリーニャ」と呼ばれるカクテルです。
ブラジルのレモン(ライム)と砂糖と氷、そして「51」を注いで作られるカイピリーニャを飲めば、ブラジル情緒をたっぷりと感じられる一時になります。
生のカシャッサや、カクテルのカイピリーニャ(左のライムの入ったコップ)と相性抜群のミナス料理。写真の鍋料理は「フランゴ・コン・キアーボ(オクラと鶏肉煮込み)」
「51」はスーパーマーケットでは900mlが6.5レアル(約325円)ほどで販売されています。庶民的な価格です。
ブラジルでは日本酒の方が高いため、私が和食や洋食を作る時に料理酒にカシャッサを使うこともあります。特に癖も無く、ブラジル風においしく出来上がります。
生で飲むカシャッサがもっともよく合う料理は、ブラジルのミナス料理(特に肉の鍋料理)や海岸地方で食べられるモケッカという魚の鍋料理だと思います。ミナスジェライス州は、山間部だと熱帯のブラジルとは思えないほど冬の夜は冷え込みが厳しくなります。カシャッサと、鉄鍋や石鍋で煮込んだ肉料理は相性抜群でおいしく、体を芯から温めてくれます。
カクテルにしたカイピリーニャは、シュラスコ(ブラジル風バーべキュー)やフェイジョアーダ(ブラジルの豆煮込み料理)はもちろん、寿司やお刺身のような和食まで、世界中のあらゆる料理とも相性が良いように思います。そのことを証明するかのように、サンパウロの世界各国料理のレストランでは、たいていアルコール飲料のメニューにカイピリーニャが並んでいます。
【カシャッサに関する話題】
http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=20129120392
http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=2012976734
【Companhia Müller de Bebidas社の51のサイト】
http://www.cachaca51.com.br/produtos_cachaca51.php
スーパーマーケットの陳列棚に並ぶ「51」
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