ネパール

ネパール:カトマンズ

うえの ともこ

職業…ライター、旅行会社勤務
居住都市…カトマンズ市(ネパール連邦民主共和国)
ナマステ!
ヒマラヤ山脈の麓、摩訶不思議な国にて、てんやわんやの愉快な生活を送っています。
こんなことからあんなことまで主婦的目線でリポートします。

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恭しく登場しスタンバイ

恭しく登場しスタンバイ

チベット仏教僧院で毎年、新年を迎える前に行われる「チャム」マスクダンスと訳され、そのとおり仮面を被った僧侶が踊る宗教儀礼的な舞です。


仮面は大きく、衣装も振袖たっぷり。重そうです

仮面は大きく、衣装も振袖たっぷり。重そうです

当日、会場に行ってみると、お面を被った道化人が子供をからかったり、犬に吼えられたりで笑いを誘っていました。特に子供は、その面白おかしい振る舞いに興味津々。会場には、地元のチベット系住民や観光客など数百人が訪れていました。


広い境内を舞台に

広い境内を舞台に

僧院の高僧が高座に上がられてから、一連のダンスが始まりました。とても厳かな式典では、長いホルンのような管楽器の太い音が響き、お経が唱えられます。色彩鮮やかな伝統衣装に身を包んだ僧侶たちが、古式ゆかしく、ゆっくりとした動きで舞い始めました。

いくつかの舞台構成になっていましたが、骸骨と鳥獣のダンスは躍動感にあふれ、コミカルで楽しいものでした。彼らが登場するときには、お坊さんたちが爆竹を鳴らして、ヒューヒュー!!と盛り上げるのです。


骸骨ダンス! 飛び回ります

骸骨ダンス! 飛び回ります

舞い手のかなり至近距離にいたのですが、仮面の下の息遣いが感じられてきました。重い衣装を着けて、全員と動きを合わせて舞うのは、見た目よりもきっと大変に違いありません。最後の舞台はまた大人数の舞。剣で悪を切り裂き、退治する様を表現していました。


大きなホルン?

大きなホルン?

いつのころからこんな伝統的儀式が続けられているのでしょう? 時代を超えて伝えられた珍しい儀礼を見せていただき、本当にありがたいなぁ、と思わされると同時に、観覧者や僧侶たちがカメラや携帯電話でパチャ、パチャ写真や動画を撮るという、ギャップが不思議な感じでありました。

悪を追い払い、祈祷して2014年3月2日チベット暦の元旦「ロサール」午年を迎えます。


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1 - Comments

道下より:

2014 年 03 月 03 日 09:42:06

伝統的な宗教行事は、悪を追い払うことを儀式などによって、目に見える形にしたことに由来するわけですが、実は現代に生きる我々も常に心の中では悪と善の戦いが繰り広げられていると思えるのです。時代を超えていつも無常がつきまとう。

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