スペイン国内のテロ脅威度5段階中の4
2015.11.17 up
スペインでも多くの場所で犠牲者のために1分間の黙祷が捧げられた
今回ほどスペインに住んでいることを恐怖に感じたことはありません。
そして、テロの標的になりにくい中都市に住んでいることが、緊張と不安を少し和らげているのも事実です。
11月13日夜(現地時間)、フランス・パリ市内において、少なくとも129人が死亡し,300人以上が負傷する連続テロ事件が発生しました。
不覚にも金曜日の夜から体調不良で横になっていた私は、このニュースを土曜の朝になって、パリにいる友達から届いた「フェイスブックの安否確認サービスのメッセージ」で知ることとなりました。最初はいったい何が起こったかわからず、事実を確認すればするほど信じられない気持ちと、一般市民を無差別に標的にすることへの怒りがわいてきました。
テロ事件の翌日14日、今回のパリの連続テロ事件を受け、スペイン政府は、国家安全保障会議を開催。フェルナンデス内務大臣は、スペイン国内のテロ脅威度については、5段階中の4(高い脅威)を維持すると発表しました。
今後、政府・軍・警察関係施設、公共交通機関、観光施設などのテロの標的となりやすい場所への制服警察官の増派、空港等での保安検査の厳格化等、治安対策が強化される可能性があると発表されました。デパートやイベント会場などの、不特定多数が集まる場所への出入りはできるだけ控えるようにとの勧告も出されています。
スペインでも、2004年、マドリード市内で191名が死亡、2000人以上が負傷した「同時多発列車爆破テロ事件」が発生しています。それ以降、イスラム過激派によるテロ事件は確認されていませんが、イスラム過激派がテロを計画したとして逮捕されるなどの事案が発生しています。そして、これらの過去のテロ事件に懲りず、現在でも、フランスやその他の欧州諸国に対して新たなテロ攻撃が計画されていると言われています。
今回の連続襲撃テロ事件の捜索が進み事実解明が明らかになってきても、「また次がある…」そう思うと不安と恐怖が押さえられません。
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