スペイン

スペイン:バレンシア

大田 朋子(おおたともこ)

職業…ライター、エッセイスト、講演家

居住都市…ブエノスアイレス(アルゼンチン)
→ケント(イギリス)
→バレンシア(スペイン)

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この記号と数字の羅列、何だと思いますか?

そう、これは、先月6歳になったばかりの息子の小学校の1学期末の成績表!

幼稚園でも、こんなにたくさんのことを評価するのか、とびっくりしましたが、小学校から中間テストと期末テストも始まり、色々な意味で驚きと疑問もあったり…。

スペインのなかでも州や学校にもよると思いますが、成績は10段階評価、授業態度は5段階評価。

10段階の中4を超えないと落第します。
そうなんです、スペインでは小学校から落第があるんです。

もちろん、1学期にあった2つの試験の平均で4に到達していなくても来学期にがんばって取り戻せば、落第にはなりません。

バレンシア州では、バレンシア語も必須教科に入るので、バレンシア語に加えて
英語やスペイン語で、書き取り、算数、理科、社会などの科目があります。

音楽や体育、宗教/道徳も試験科目。

普通に言葉の響きにつられていると、試験勉強したり、その結果に左右されたり、まだそんな必要がない時期に不必要な負担がかかってしまう。
やる気をそいでしまうことにもつながりかねないし、
何より真面目な親ほど、親が疲れる。

こんな風に学校に自分たちの生活を左右される生活をこの後何年も続けるのか?
いやだったら今から距離置かないと!
と、わたしは、試験期間中は宿題がないから、かえってそれを楽しむことにしています。

私も初めてなので、それで様子を見てあまりにもひどいとまあ何か考えないとね、という感じだったけど結果を見て、勉強してたらもっと上がったのに、ってそういう無意味な競争心がないことも幸いしてしばらくはこんな感じでマイペースにゆるくいきます。

スペインでは落第率が非常に高いことや、欧州のなかでもとりわけ教育レベルが低いこと、学ぶ楽しさを味わう前に試験に疲れてしまうことなどが社会問題にもなってきていますが、小学一年生の成績表を見て、その原因の一端を垣間見たように思ったのでした。











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