スペインで出会ったチーズ兼ヨーグルト「クワハーダ(Cuajada)」
2016.01.08 up
典型的なクワハーダは素焼きの器に入っている
スペインで代表的な発酵食品といえばチーズとヨーグルト、そして発酵飲料といえばブドウを発酵させるワインや、スペイン産のスパークリングワインであるカヴァがあげられる。
なかでも、チーズとヨーグルトの中間をいく発酵食品「クワハーダ(Cuajada)」はスペインで食べるデザートのなかでも、わたしが大好きなものだ。
クワハーダはスペイン北東部発祥で、定義では山羊で作られたフレッシュチーズの一種とされているが、はちみつや砂糖をかけてデザートとして食べることが多いことから、地元ではヨーグルトと認識している人が多い。
クワハーダの特徴は、牛乳を発酵させるのではなく、レンネット(凝乳酵素)のタンパク質を凝固して作られること。レンネットはヤギなどの反芻動物の胃から抽出された物質から得られる。
このクワハーダはバスク州やナバラ州などではよく食べられるが、筆者が住む地中海沿岸の都市バレンシアでは、たまにレストランのデザートとして見かけるくらいだ。スーパーマーケットには、インスタントのクワハーダ手作りのパウダーが売っているが、それだとゼラチンが入るので本来の味から離れるとかで、元祖クワハーダを愛する人たちは自宅でクワハーダを手作りしているよう。
作り方はいたって簡単!
材料は、ヤギのミルクの1リットルにつき、粉ミルク大さじ7杯と液体レンネットが小さじ1だけ。レンネットは薬局で買える。
作り方は、山羊のミルク(1リットル)を鍋に入れ弱火で温め、粉ミルク大さじ7を入れ混ぜる(温かすぎるとまざらない)。40度くらいまであたたまったら、小さじ1液体レンネットを加えてよくまぜる。小器にうつしてサランラップをかけ常温でしばらく置いたら出来上がり!
はちみつやジャムをかけて召し上がれ!
スペインにいると食事が美味しくてついつい食べ過ぎてしまうが、改めて考えると、カヴァやワインで乾杯しチーズをつまみ、デザートにはクワハーダを食べる食文化は、思いのほか健康的なのかもしれない……。
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