「校庭」から見えるお国柄
2015.05.31 up
たまたま手に取った雑誌で「世界の校庭」という特集がされていました。
海外数か国の学校(幼稚園や小学校)の校庭写真が取り上げられていて、校庭から見えるお国柄が紹介されていました。
東京の小学校も取り上げられていて、その学校では校庭が屋上にあること(不動産価格が高額なため敷地に限度があること)、また公立学校でもプールや体育館があること(スペインではプールなどの施設は私立学校にしかないことが多いため)、公立学校でさえ270人の生徒に対して先生は18人(生徒15人あたり先生1人)の少人数クラスであることが紹介されていました。
さらに、生徒が教室の掃除をすることも。子どもが教室を清掃するのは世界的に見ると稀なこと。日本に清掃サービスがないのではなく、子どもが自分たちの使う場所を清掃するベネフィットを心得ている成熟した社会だからだと締めくくっていました。
一方、ケニアの学校の建物は、段ボールをかぶせた屋根の掘っ立て小屋。そのため雨天の日の授業は延期されること。また、815人の生徒に対して先生はたったの23人だけ(先生一人で35~36人の生徒の面倒を見る)。通学するとその日(一回分)の食事が支給され、それは家に持ち帰って(家族と分けて)よいことになっていることが印象的でした。
海外を「校庭」を通して見る…
中国の学校では、長時間勉強をするのに耐えられるよう、定時になると「体操」が行われていることを紹介。授業は朝早く7時40分から始まり、9時半には「ストレッチ」と「10分間ランニング」があり、10時25分には「目の体操時間」ですって!
ロシアからは、生徒の20%がトルクメニスタンとウズベキスタン出身者という中低クラス階級の地域にある学校を例に出し、校内には4か所にセキュリティーが置かれているといった安全対策を紹介。生徒が学校に到着・下校する度に設置の機械にIDカードを通し、保護者にメッセージが送られる仕組みなのだそう。
さて、息子が通うスペイン・バレンシアのプレスクール(幼稚園)でのパティオ(校庭)はいかがなものか?
スペインならではだと個人的に思うことは以下のようなこと…。
まずは、校庭での遊び(自由)時間が少ないこと。
息子の幼稚園でいうと毎朝10時半から11時だけ。一応、ランチ時間(12時45分から14時半まで)後は自由時間なので、学校に残って昼食をとる子どもにとってはランチ休憩も遊び時間ながら、帰宅してランチを食べる子ども多いことや、長い昼食時間を活用して学校内で「習い事」ができるようになっているので(平均週2回の習い事)、実際は日中外で自由に遊ぶのは午前の30分だけという日も。
というわけで、本格的に校庭で遊ぶ時間は放課後17時から!その上、安全対策のために校庭を開放していない学校もあり、その場合は近所の公園に移動して、というケースも多かったりします。
午前中に校庭での遊び時間はアルムエルソ(軽食)を食べながらというのもスペインならではです。日本だと「遊びながら食べるのはお行儀が悪いから、食べるときは座りなさい!食べ終わってから遊びに行きなさい」とでもいわれそうです…。
ちなみに、軽食の定番は、「ボカディージョ」と呼ばれるフランスパンに具を挟んだスペイン風具入りバケット。昼食時間が遅めなのでかなりボリューミーなボカディージョを食べている子もいます。
あと、砂場がないことでしょうか?衛生面や安全を考慮してでしょうが、校庭に限らず公共の公園でも砂場があるところは稀。砂遊びはもっぱらビーチに行くしかありません!
所変われば……ですよね。
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