ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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サンパウロ市立マリオ・デ・アンドラーデ図書館前で、磁器をカットしたタイルで、クロスステッチ模様のモザイクに仕上げた歩道

サンパウロ市立マリオ・デ・アンドラーデ図書館前で、磁器をカットしたタイルで、クロスステッチ模様のモザイクに仕上げた歩道

 サンパウロ州内ほか、ブラジル各地では、ポルトガル由来の文化と言われる磁器片を散りばめたモザイク模様の歩道が見られます。町の象徴がデザインされることも珍しくありません。例えば、サンパウロ市の東洋人街なら手裏剣をイメージしたようなデザインの、オランダ人が発展させた街にはチューリップや木靴、コーヒーの積み出し港であるサントス市ならコーヒー、のように。
 
 2015年9月1日、サンパウロ市内では新しいモザイク模様の歩道がリニューアルオープンされました。

 サンパウロ市内で最も大きな市立マリオ・デ・アンドラーデ図書館前の歩道です。歩道には、世界各国の言葉で「図書館」を意味する言語が散りばめられています。日本語の「図書館」の文字もあります。


図書館前の歩道について説明するプレート

図書館前の歩道について説明するプレート

 白と黒の磁器タイルを敷き詰めてモザイク風に仕上げた歩道は、レジーナ・シルベイラという著名なアーティストによってデザインされました。

 歩道は各国の言葉で「図書館」が描かれています。歩道の側には作品である歩道の説明プレートが設置され、『パラレル』と題されています。タイトル通り、一列ずつ帯状にパラレルして図書館を意味する各国語が並べられたデザインです。


サンパウロ市立マリオ・デ・アンドラーデ図書館前の歩道

サンパウロ市立マリオ・デ・アンドラーデ図書館前の歩道

 ブラジルはモザイク社会とよく言われます。他民族が作り上げてきたサンパウロ市を象徴するデザインにぴったりなユニークな図書館前の歩道です。

 よく見ると、ばってん模様のタイルを並べて一個一個の文字を完成させています。不思議な字体ですが、歩道の端の方には縫い針と糸が描かれています。これもブラジル女性がよく親しむ刺しゅうのクロスステッチにヒントを得たデザインで、まさにブラジル文化が凝縮された乙な歩道です。


サンパウロ市立マリオ・デ・アンドラーデ図書館

サンパウロ市立マリオ・デ・アンドラーデ図書館


サンパウロ市立マリオ・デ・アンドラーデ図書館前の歩道

サンパウロ市立マリオ・デ・アンドラーデ図書館前の歩道


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