スペイン

スペイン:バレンシア

大田 朋子(おおたともこ)

職業…ライター、エッセイスト、講演家

居住都市…ブエノスアイレス(アルゼンチン)
→ケント(イギリス)
→バレンシア(スペイン)

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「ブルーマンデー」という言葉があるように、月曜日は楽しい週末を終えてこれから新しい週が始まる、そして次の週末まで一番遠い日といった要因で1週間のなかで憂鬱な曜日とされています。

そして、そのブルーマンデーのなかでも最強に憂鬱な日といいましょうか、「一年でいちばん憂鬱な日」と言われているのが1月第3月曜日というのをご存知でしょうか。

この数年、わたしが住むスペインでも1月第3月曜日になると、?ルネス・トリステ(Lunes triste)”として「一年中で最も憂鬱で悲しい日」がテレビやラジオで取り上げていますが、このコンセプト、遡れば、2005年に旅行代理店スカイトラベル社の広告キャンペーンの一環として発表されたのが最初です。


この数年スペインでも1年で最もブルーな日として1月第3月曜日に話題になり始めている

この数年スペインでも1年で最もブルーな日として1月第3月曜日に話題になり始めている

「人はいつ休暇を取りたがるか」という休暇トレンドを分析するために、当時カーディフ大学の非常勤講師でありモチベーションの専門家である、英国人 Cliff Arnall氏によって、気象条件、債務レベル、クリスマスからの時間、新年の抱負が失敗したと感じてからの期間、モチベーションレベルの低下、何か行動を起こさないと感じる切迫感などといった複数の要素を組み込んだ方程式で分析したとされています。

 科学的な要素に基づいたものではないので根拠は無意味とされているながら、1月の第2、3,4月曜日は、クリスマスやお正月の後の疲れや北半球では非常に寒く、その上さらに寒い2月がやってくるのもこれから、といった心理、気候条件もあいまって、「しんどい」と感じる人が多いのは事実のよう。

 最強のブルーマンデーを知ることで自分だけに起こる暗鬱ではないと認識する効果がある一方で、グルーミーになってもしょうがない日だからと意味もなく意気消沈してしまう落とし穴もあるというから要注意。


 一方で、 Cliff Arnall氏の計算によると、一年で一番ハッピーな日は北半球では夏至のころ、6月21から24日なのだそうです。






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