ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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ヴィーガン風のズッキーニで作った麺と野菜をあえたヤキソバ

ヴィーガン風のズッキーニで作った麺と野菜をあえたヤキソバ

 「今からヤキソバを食べるんだ!」と言ってはしを持ちながらすれ違ったブラジル人のクレーベさん(43歳、サンパウロ市在住、アーティスト)。

 「ヤキソバ」はブラジル語にもすっかり定着し、ブラジル人にとても好まれています。「ブラジル風ヤキソバ」は、どちらかと言えばあんかけ風のしょうゆ味で、ゆでた麺を油を引いた鉄板でさっと炒め、肉や野菜が煮込まれたあんを掛けて食べます。

 しかし、「ヤキソバを食べる」と聞いた瞬間、すぐに思い浮かんだのが、「徹底したヴィーガンのクレーベさんが一体どんなヤキソバを食べるのだろう?」ということ。
 
 クレーベさんはヴィーガン(菜食主義者)で、肉や卵、乳製品はもちろん一切口にせず、野菜類も生でしか食べないという徹底したヴィーガンです。それでも、毎日の筋トレで自然な引き締まった柔らかな筋肉質の体が健康的、性格も温厚で、いつもニコニコがトレードマークです。

 思わず後を追って食卓を拝見することになりました。


ズッキーニで作った麺と野菜をあえたヤキソバ

ズッキーニで作った麺と野菜をあえたヤキソバ

 普段の主食さえ、オートミールとフルーツなどで、火を通さないで食べられるものを選んで食事しているクレーベさん。ヤキソバの麺と言えば、小麦や卵を練り込み、火を通さずには食べられません。

 そんなクレーベさんたちのヤキソバ麺は、何とズッキーニ(ブラジル語ではアボブリーニャ)。ズッキーニを家庭用のパスタの製麺機にかけて細切りにし、よく見ないと本当に麺と変わらない見かけです。

 何度も目を凝らして麺を見ると、どことなくズッキーニの皮の色が見えます。

 味付けは、しょうゆとレモン、ハーブ類のみ。サラダで使われる野菜やシメジが肉代わりに加えられています。

 ヤキソバと言わなければ、冷麺風サラダという呼称がしっくりくる気もしますが、はしでつるつると食べているのを見ていると、冷やし中華と言われても違和感はありません。

 自然派のクレーベさんらしく、仲間と一緒にヤキソバをインディオ由来のヒョウタンで作られた容器“クィア”に取り分けているのもユニークです。


ズッキーニで作ったヤキソバを“クィア”に取り分けて食べるクレーベさん

ズッキーニで作ったヤキソバを“クィア”に取り分けて食べるクレーベさん

 ヤキソバはブラジルで最初、中国人が屋台で販売し始めたのが始まりとも言われますが、日本人移民のイベントやブラジルのイベントの飲食ブース、レストラン等でもすっかりブラジル食として定着しています。

 最近のブラジルでヴィーガンは珍しくありません。「ブラジルのヴィーガンだってヤキソバを食べたい!」というわけで、サンパウロでポピュラーな野菜ズッキーニを利用して生まれたヴィーガン風ヤキソバ。ヴィーガンでなくても変わり野菜サラダとして食べてみたいレシピです。


ヴィーガンの麺にもなるズッキーニ(アボブリーニャ)

ヴィーガンの麺にもなるズッキーニ(アボブリーニャ)



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