予想以上の集客力だった学園祭
2017.01.14 up
台北市立建國高級中學(以下、建國中學)の学園祭風景
過去3回にかけて、建國中學の学園祭の様子を紹介しました。
中を歩いていて気になったのは、1学年30クラス近くある学校と聞いていたのに、中を歩いている生徒の数がなぜか少ないこと。「どうしてかな……」と思っていたのですが、その答えはすぐに分かりました。
台北市立中山女子高級中學(以下、中山女高)の園遊会の様子
同じ日に学園祭を行っている中山女高に11:20頃到着しましたが、正門をくぐったら、上の写真のように押すな押すなの大盛況。建国中學の制服を着た生徒をたくさん見かけただけでなく、中山女高の生徒たちの片付けを手伝う姿も多く見かけました。
本当かどうかは調べていないので定かではありませんが、関係者の話を総括すると、建國中學の生徒は毎年バスをチャーターしていて、行きのバスは開会式終了直後の10:00に合わせて学校の前で待たせていて、多くはそれに乗って移動してくるそうです。帰りのバスは中山女高の終了予定の14:00に合わせて待たせていて、中山女高の生徒の乗車は大歓迎だそうですが、、中山女高は生徒の管理を厳しく行っていることで知られていて、バスに乗って建國中學へ移動してきた生徒は皆無だということでした。
広い校庭でのんびりする来場者たち
私は、園遊会を楽しむのは断念し、校内を歩いて回ることにしました。
そうしたら、 PTAの方の誘導で、1年1回の同窓会のお食事会が行われている会場に入ることになりました。
そこでは、日本統治時代の台北州立第三高等女学校(以下、略称の三高女)時代の生徒の方が食事をしながら学校関係者と歓談している姿がありました。私は呉麗卿校長の紹介で、三高女時代の方から当時のことを伺うことができました。
会話は全部日本語で行われましたが、外国人というより日本人そのものと言えるような発音と文の構成能力には、ただただ恐縮するばかりでした。相手の方も久しぶりに日本語で話せたのがうれしかったようで、孫と接するような感じで可愛がっていただきました。
PTAの事務所 *右下の蔡英文総統のパネル(記念品のバッジのデザインの一つ)は、筆者が設置
三高女時代の方の話を伺っていたら、あっという間に時間が過ぎ、すでに園遊会の会場では後片付けを始めるクラスも出てきていました。そうなると校内を自由に回るのは難しくなるので、いつもお世話になっている PTAの事務所を訪問しました。
布製のちまき
そこでは、1月の大学入試を控えた3年生を対象にした合格祈願活動で使用するちまきを作るお母さんたちの姿がありました。
ちまきは「粽(ゾン)」と発音することから、よく似ている「射止める」という意味の「中(ジョン)」と絡め、「志望校合格を射止める」というゲン担ぎの意味で、こうして布製のちまきを3年生に送り、合格祈願をする活動を毎年行っています。
2016年は12月23日に行われましたが、開催日が迫っていたので、学園祭時でも時間を見つけて作っていた、ということでした。
2016年は創立119年の学園祭だった中山女高ですが、2017年の創立120周年は盛大に行う計画があると聞きました。卒業生の蔡英文総統の訪問、下記URLで紹介した熊のぬいぐるみの新しいタイプの発売など期待できそうですが、どうなるでしょうか。
http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=2014122317167
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