メキシコ

メキシコ:グアダラハラ

龍崎 節子(りゅうざき せつこ)

職業…民芸品輸出、撮影コーディネート、通訳翻訳
居住都市…グアダラハラ(メキシコ・ハリスコ州)

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 ここメキシコでは電力会社は国営のCFE一社のみ。「La empresa clase mundial世界レベルの企業」と銘打っていますが、私がメキシコに来た2008年当時はまだまだ不具合も多く、停電のたびに「何がclase mundialよ」とぼやいていました。

 何しろ、雨季の約3カ月間、ゲリラ雷雨がほぼ毎日短時間起こるのですが、3日に一度は停電していたわけで、長いときには夜に停電し、翌朝になっても通電していないこともあったり。

 この10年で一番メキシコのインフラで改善されたと感じているのがこの電力会社。今年の雨季もそろそろ終わりますが、今季はわたしの住む地域ではたった一度しか停電が起こらなかったと記憶しています。


祭壇用のろうそく。重宝します。

祭壇用のろうそく。重宝します。

 そんなメキシコで、各家庭ではどのような停電対策を取っているか。至極シンプルです。それは、ろうそく。

 カトリックというお国柄、家の中にもお墓にお供えするお祈り用のガラス瓶入りマリア様のイラスト付きのありがたいろうそくが常に予備にあったり、クラシックなろうそく立てにさまざまな色のろうそくを立てたものが日常的に室内装飾として置いてあります。

 最近ではスマホサイズのソーラーパネル式ライトもお手頃価格で売られており、USBを使っての蓄電池にもなることから、私も二つ購入、一つは避難袋に入れてあります。


非常用のミニソーラーパネルはライトにも蓄電池にも

非常用のミニソーラーパネルはライトにも蓄電池にも

 街中が停電になったところで大した変化はありません。騒ぎもありません。

 先日も、ちょっと夜遊びに街に出てバーでビリヤードをしていた時にゲリラ雷雨に遭い、お店のある一角は停電。一時間、携帯電話のライトでプレーしていましたが電気は復活しませんでした。それでも、それに文句を言う客も、謝って回る店員もいません。どうしようもないからです。


バーだって停電なんて気にしない

バーだって停電なんて気にしない

 最先端、最高レベルのインフラに守られている日本人よりも数段、停電に慣れているわけです。



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