淡海ライトレール開通 乗車してみました その2
2019.01.31 up
報道陣に囲まれる朱立倫市長
紅樹林駅に到着した後、朱立倫市長は、報道陣の取材に対応しました。
内容はしっかり聞いていませんでしたが、2020年の総統選挙へ向けた準備についての質問が多く出ていたのではないかと思います。
これは選挙前になるとよく見られることですが、朱市長の両脇を、國民党の新北市議員と元立法委員らが固めていたので、さながら大型選挙へ向けての有権者向けのPRのようにも見えました。
一足早く乗車してみました(私は左側の方に乗りました)
開通式はこのような感じでしたが、ここからは一足早く乗車した感想を紹介します。
途中の淡江大學駅で一時停車
試乗は、高架部分の淡水行政中心から終点の紅樹林駅まで。
途中、淡江大學駅で停車し、駅のホームで待っていた地元・淡水の真理大學の学生たちが扮(ふん)したストリートパフォーマーたちがいろいろ演技を披露していました。大体2、3分停車してこの様子を見ていましたが、この後、彼らを悲劇が待ち受けているとは、誰ひとり想像していませんでした。
淡海ライトレール最大の目玉、絵本作家・幾米(ジミー・リャオ)のオブジェ
紅樹林駅で停車後、朱立倫市長の様子を見て、上の写真を撮ってから、係員から「報道の方はこちらへどうぞ、こちらが先に発車します」と誘導され、後から来賓を乗せて来た車両に乗り込んだのですが、先に発車したのは、なぜか私たちが乗車してきた反対側の方。
私も、私がお世話になった係員の方も、誘導したスタッフも、目が点になった瞬間でした。
中の車両の様子
しばらく待ってから紅樹林駅を出発し、淡水行政中心駅へ戻りました。本来なら、淡江大學駅で停車し、ストリートパフォーマーの真理大學の学生を乗せて戻る予定でした。ところが、一駅過ぎた淡金北新駅でそれに気付き、運転士が車内を慌てて移動し、反対側の運転席へ向かい、逆走して淡江大學駅へ行き、学生たちを乗せ、改めて淡水行政中心駅へ戻りました。
加えて、ある係員が「これで、より淡海ライトレールを楽しむ時間が増えましたね」と一言。確かに、高架部分の景色のいい部分を楽しめるのは悪くないですが、日が暮れた夕刻で雨天では、きれいな景色は期待できるはずもなく、さらに雨と風で気温が下がり、体感温度が10度近くまでなった(であろう)淡水の屋外で薄着で長い時間待たされた学生たちの気持ちを考えると、この不測の事態をポジティブに捉えることは容易ではありませんでした。
参考までに、淡水駅の近くには淡江大學と真理大學と大学が2校ありますが、真理大學は淡水行政中心駅の方が近いです。まさか、淡江大學駅に真理大學の学生が来ているとは、私自身想像もしていなかっただけでなく、「(学生たちの乗せるために)逆走して戻る」と聞いた時は、本番では「まずありえない」ことなので、驚いてしまいました。
*プレスリリースによると、パフォーマーは「淡江大學の学生」と書いてあったのですが、私が係員から聞いた話では「真理大學の学生」ということでした。
ところが、その「まずありえない」が、翌日の開通時に本当に起きるとは…。
つづく。
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