台湾 高校バスケHBL 再起への第一歩 その2
2018.02.23 up
試合終了直後の声出し
敗退後、最後の声出しになりましたが、泣き崩れた一部の3年生の選手たちがしばらく立ち上がれず、上のように円陣ができるまでに時間がかかりました。声も、昨年までのような力強さは全くなく、か細い弱々しいものでした。
駱燕萍(ルオ・イェンピン)ヘッドコーチ(以下、HC)の元に集まる選手たち
その後、駱燕萍HCの元に全選手が集まりました。選手たちは全員が涙、涙、涙。駱HCも話している際に、選手たちに引っ張られるかのように涙、涙、涙。
3年生に感謝の一礼をする1、2年生の選手たち
駱HCは涙を流しながらも、話を続け、泣き崩れる選手たちに語り掛けました。
3年生は、(この敗退が)今後に影響するのを心配しているけど、大丈夫かな? 引退が早まりましたが、これから次のステップの準備(大学受験)に取り掛かり、後悔のない進路になるよう努力を続けてください。
3年生のみんなの勇気が1、2年生の選手たちの技術の大きな向上に貢献してくれました。本当に感謝しています。(後輩たちの)面倒を見てくれて本当にありがとう。みんなのおかげで、(昨年4月に新チームになってから)1、2年の選手たちは大きく成長し、強い気持ちも持てるようになりました。私は、ここにいる1、2年の選手たちが、もう一度この舞台(予選)に連れて来てくれることを信じています。
(3年生の選手の中で)6人中5人がけがをしていたけど、ベストコンディションであなたたちを送り出すことができず、このような結果を招いたのはすべて私の責任です。どうか自分を責めないでください。
話しながら、段々涙声になり、表情も崩れ、力強さが失われていく感じで、胸が締めつけられるような光景でした。
参考
https://www.facebook.com/HighschoolBasketballLeague/videos/10155553772052199/
3年生の選手を集めて話をします
全選手への話を終え、今度は3年生の選手だけを集めて、3年間を振り返る話をしました。
しかし、高校生活最後のHBLが自分たちも予想していない形で終わってしまったショックは大きく、3年生の選手たちはずっと泣き崩れていました。
駱HCは続けて話をしていきましたが、泣いている3年生に申し訳ないという気持ちが出てきたのか、言葉に詰まり、表情も今までに見たことがないくらい崩れ、見ている私の方がつらくなってくるほどでした。
ここから再起の第一歩
一部の選手は、ひとしきり泣いてスッキリしたのか、笑顔になり、泣いている他の選手たちを慰めていましたが、今までHBLを見ていて、この時の北一女の選手たちが一番泣いていたように思います。
ただ、私は選手たちの姿を試合前から見ていて、泣いている選手たちと同じような気持ちになりませんでした。
準備時から余裕の笑みを浮かべ、「負けたら最後」という危機感が全くない感じでした。試合が始まって劣勢に立たされても、相手を上から下に見下ろしていたのか「いつか逆転して勝てる」というユルい雰囲気がチーム全体を包み込んでいたように見え、小さいミスを繰り返し、最後もミスから致命的な失点をしました。
相手の忠明高中には話を聞いていませんが、試合を見ている限り、そのような空気を感じ取り、思い切り意地を見せていたような気がしました。また、忠明高中の選手たちの方が北一女の1、2年生の選手たちよりしっかり動けていただけでなく、小さなミスを繰り返すことも少なかったです。特に3ポイントシュートの成功数で差がつき、忠明高中が31本中8本に対し北一女が26本中2本。忠明高中は3ポイントシュートを試合序盤で3本決め、心理的に優位に立てたのも、試合の結果を左右したように思います。
「負けに不思議な負けはなし」という言葉が、しっかり当てはまる試合でした。
駱HCも選手たちに話していましたが、この経験で選手たちは多くのことを学びました。この経験を糧に、どこまで選手とチームは成長できるでしょうか。
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