フランス

フランス:パリ

別紙 敦子(べっし あつこ)

氏名=別紙敦子
職業=観光業
居住都市=パリ(フランス)とバルセロナ(スペイン)年間1:2の割合で、行き来しています。

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宿泊施設通りサン・アントニ。つい入りたくなる矢印が

宿泊施設通りサン・アントニ。つい入りたくなる矢印が

 日照時間が長くなりサマータイムに入ると、私は、時間を見つけて散歩を楽しむことにしています。今回は、バルセロナの旧市街の一画、ボールヌ地区を訪れた時に気が付いた興味深いネーミングについて紹介いたします。

 欧米の街の通り名というのは、たいていゆかりのある人や場所の名前が付いていることが多いのですが、この地区、ほとんどの通りが「職業」の名前が記されていました。例えば、銀製品店、木工業、靴屋、鏡店、ガラス店、魚屋…と。


「チーズショップ」通りと記してある

「チーズショップ」通りと記してある

 え!? もしかして、チーズ屋さんがいっぱいあるのかも?と確かめたくなり、この道に侵入。靴屋通りも靴屋さんがありそう…と。


この地区の通りは、数人で歩くとふさがってしまう幅の狭い、迷路のような感じ

この地区の通りは、数人で歩くとふさがってしまう幅の狭い、迷路のような感じ

 実際、まったく通り名と一致しないショップばかりありましたが、どの店も、大変個性豊かな商品であふれていました!!

 皆さんのご想像の通り、「歴史」に関係ありですね。

 この地区は、中世に現れた十字軍のおかげで、地中海沿岸一帯で安全に貿易が行われるようになり、急激に繁栄した地区だったのです。


 帽子製造業者通り

帽子製造業者通り

 その時代に作られた商業組合の規則で、同じ建物で同じ道に同業者が集まらなければならなかったそうです。それで、分かりやすく通りに、このような名前を…。通りの名称と言うより、海外から商人が来て一目瞭然にするための看板の役目だったのでしょう。

 いろいろな分野のアーティストが、現在もなお、この地区を中世同様に守り続けていて、魅力いっぱい。何かを発見できる地区として生きています。


この地区に、美味の割にリーズナブルで人気のレストラン「La Tinaja」もありました!

この地区に、美味の割にリーズナブルで人気のレストラン「La Tinaja」もありました!

 散策後に、満腹にしてくれそうな人気レストランも点在していました。

 日本も、楽しい道の名前を付けて個性を出すのもいいですね。私たちは、住所を言う機会が多々ありますが、楽しい名前が付いた通りに住んでいるのは、
きっと、気持ちに影響するのでは?と、思いました。


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