台北アリーナ初進出の大学バスケUBA その5
2018.05.20 up
男子3位決定戦の義守大學VS高雄師範大學から
男子は、3位決定戦から紹介します。
義守大學は以前紹介した謝玉娟ヘッドコーチ(以下、HC)が率いるチームですが、私が見ていない3年間で、奈落の底に落ちた状態にありました。
2014年2月21日に行われたUBA公式戦の台湾師範大學戦でのことです。試合中の接触プレーが原因の乱闘騒ぎを起こした(その様子は下記URL参照)のですが、これにより、試合は没収試合扱い、両チームには当該年度の成績無効、UBAの1年間出場停止処分がその場で下されました。
1年間の出場停止処分後は、自動的に公開第二級(2部リーグ)に降格となり、前年度に公開第一級(1部リーグ)に復帰。報道によると、復帰を決めた謝HCらは涙を流して喜んでいたそうです。
4年前もリーグ戦の成績が良く、決勝進出が間違いないと思われた矢先に起きた騒動で、全てが吹っ飛んでしまった義守大學ですが、この3位で積み重ねてきた努力が全て報われたような気がします。
https://www.youtube.com/watch?v=2KtPwewUvSY
健行科技大學(以下、健行科大)スターティングファイブの入場
前回紹介した女子の試合だけでなく、男子の試合も入場の演出は同じです。スモークの中を控えの選手が入場し、満を持してスターティングファイブが入場してきます。
スターティングファイブは、上の写真のように協賛企業の車で入場しましたが、ここは高校バスケのHBLを意識したような感じの入場シーンになりました。
決勝戦の様子
決勝は、健行科大VS國立體育大學(以下、國體)。
リーグ戦1位で前年優勝の健行科大は、高校バスケのHBLで2連覇を達成した能仁家事商業職業学校の選手の多くが進学していて、チームの安定感は抜き出ている感があります。
一方の國體は、4年前の決勝で明道大學に敗れ、再度訪れた決勝の舞台。健行科大にはこれまで4連敗を喫していて、厳しい相手ですが、初めての優勝を目指します。
試合は、健行科大が序盤3ポイントシュートを打っていきますが、これが思うように入らず、反対に國體はこの時に3ポイントシュートを決め続け、ハーフタイム前に40ー29と差をつけます。
健行科大が前年覇者の意地を見せたのは第4ピリオド。残り6分37秒のところで52ー52と追い付き、逆転の雰囲気が漂いました。
優勝を決め、喜ぶ國體の選手たち
しかし、國體が立て続けに9点を入れ、一気に突き放し、最後は73ー67で勝利し、初優勝を決めました。選手たちだけでなく、チームスタッフの喜びも爆発しました。
勝者を横目に涙でコートを去る健行科大の選手たち
一方、健行科大の選手たちは、涙に暮れました。見ている限り、2連覇の自信があり、それはプレーのあらゆる場面で出ていたように思います。ただ、決勝では序盤、思うようにアウトサイドからシュートが入らなかった時に、ムキになって入れにいった感があり、そこを國體に突かれ、いったん追い付いたものの追い越せず、逃げ切られた格好になりました。
もしかすると、その「自信」が反対にあだとなってこのような結果を招いたのかもしれませんが、それは選手たちのみぞ知る、といった感じでしょうか。
健行科大の選手たちの高校時代(2連覇)を知っているので、この姿は想像していなかっただけでなく、驚きをもって見ていました。
今後も大学生のアツい戦いを紹介していきますので、よろしくお願いします。
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