フランス

フランス:パリ

別紙 敦子(べっし あつこ)

氏名=別紙敦子
職業=観光業
居住都市=パリ(フランス)とバルセロナ(スペイン)年間1:2の割合で、行き来しています。

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必要なモノ以上は保持しないミニマリストのフランス人男性Mと暮らし始めた友人宅に遊びに行った時の事です。
料理好きの友人のため、私は手土産に、キッチンミトンと日本茶を持っていきました。
2人は喜んでくださいましたが、急にM氏が「もう、これは要らないね」と、今まで使っていたオーブン横にあるミトンをゴミ箱に捨てたのです!
私は、まだ それが全く傷んだように見えなかったので、彼の行動に驚いたと同時に、渡して良かったのかという不安が横切りました。

彼は、「一つ新しいのがあれば、使っていたものを捨てる」主義だそうです。

キッチンには、コーヒー・紅茶・調味料のみの最小限の食料、食器や調理器具も数えられるくらい少なかったです。
毎日、その日、作りたい料理の材料のみ購入し、余分なストックはしないようにしていました。フランスでは、野菜も米も量り売りがあり、玉葱一個、米100gからでも買えるので可能なのです。


友人曰く、彼は、靴はサンダル・短靴・ブーツの3足、下着と靴下は各4つ、防寒コート1着、セーター2枚、ズボンは3本などと決まっているそうで、何か購入したら一つ捨てるか、教会に寄付するそうです。
その徹底ぶりは凄く、インテリアも壁に絵が2点のみで、置物は一切ありませんでした。
居間を見回すと、ダイニングテーブルセットと、ソファーセットのみですっきりです。

気に入ったモノ以外すべて捨て、必要最小限の購入しかしないので、本当に好きなモノ、高価で上質なモノが手元に必然的に残りますね。
これは、自然に「シックな暮らし」をすることに繋がると思います。
私なら、高価な服や靴は、特別な外出用として、年に一度使用する機会が有るかないかという感じです。良いものだからこそ、普段使わなくては勿体ないのですが…。
友人は、M氏と暮らすために自分のものを泣く泣く捨てたそうです。
そして、モノを増やさないのに慣れるのが大変と愚痴をこぼしていました。

しかし、余分なものを一切買わない行動が廃棄物削減、そして、生産でのCO2排出量を減らすことに繋がるわけで、最近騒がれている環境問題に大きく関係すると感じ、私でも微力ながら、地球のために出来る事だと認識することになりました。
皆さんも、「ムッシュM風シックな暮らし」挑戦してみませんか?





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