ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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 今、長崎県対馬市の旅行で人気の宿泊先は「対馬グリーン・ブルーツーリズム協会」(http:/tsushima-gbt.com/)の運営する民泊です。島内各地のご家庭で、人をもてなすのが好きかつ空きスペースのある方が、自宅を開放してアットホームな雰囲気で宿泊所を提供しています。

 現在、島内各地で運営されている民泊の一つが、かつて日本を襲来した元寇が、朝鮮半島から最初に上陸した小茂田浜近くにある「小茂田イル・ソーニョ」です。


 民泊ではそれぞれのご家庭がふんだんな対馬の海の幸、山の幸を使ったぜいたくな夕食、朝食を振る舞ってくれます。

 同民泊を運営する増田廣喜さん、みちよさんご夫妻も、博多でイタリアンレストラン「イル・ソーニョ」を経営する息子さんにちなみ、イタリアンテイストを取り入れたタイのカルパッチョほか、旬のお刺し身をはじめ、しめは付近の山で生息しているイノシシを使ったすき焼きなど、盛りだくさんな夕食で夢心地の夜を迎えさせてくれます。


 ごく普通の民家かと思いきや、夢から覚めるようなお宝部屋が増田さん宅にはありました。

 仏間に置かれているつい最近購入したかと思われるような美しいきりだんすは、横幅2メートル前後あります。現代の民家ではなかなか見かけない立派なたんすについて尋ねると、何と80年以上前に四国の職人を招いて対馬のきりを使って制作されたということでした。とても80年以上使用していたようには見えません。

火事に遭い、表面が焦げたことから、福岡の桐里工房でリフォームをお願いしたとのことですが、店も驚くほど、現代では販売されていることがほぼないと言うお宝きりだんすで、九州家具展示会でも入賞したとのことです。引き出しを引くと泥棒よけに備え付けられたハーモニカ音が響くのもユニークです。


 対馬は山林を多く有しますが、増田さんが家をリフォームする時には、島内で転がっていた木が柱にちょうどいいという連絡があり、拾って利用したものもあります。今では網目模様の天井とマッチし、自然の木の形を利用した見事な空間のアクセントになっています。生活に垣間見る対馬の歴史と文化を民泊で再発見です。

 オープンな性格の増田さんご夫妻は、日本人だけでなく、韓国人はもちろん、ヨーロッパ人の旅行者も受け入れ、まさに民間外交で大活躍。着物を着たいという日本国外の女性の声を受け、ご自前の着物で着付けも家族のように体験させてくれます。


対馬の山林で転がっていた木をそのままの形で利用した柱

対馬の山林で転がっていた木をそのままの形で利用した柱


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