ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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メトロに設置されたテレビ画面で手話を取り入れて体に不自由のある人を尊重するように啓発するアニメ映像の女の子

メトロに設置されたテレビ画面で手話を取り入れて体に不自由のある人を尊重するように啓発するアニメ映像の女の子

 最近、メトロに設置されたテレビ画面や初等学校の授業などで、手話に対する意識を高めるような動きが感じられるようになりました。


メトロに設置されたテレビ画面で「こんにちは」を手話で語るアニメの女の子

メトロに設置されたテレビ画面で「こんにちは」を手話で語るアニメの女の子

 メトロでは、手話で解説する女性の映像に続いて、体に不自由のある人を尊重するようにアニメ映像の女の子が手話で語りかけたり、初等学校の授業では外国語の単語を覚えるような感覚で、「ありがとう」「どういたしまして」「オイ!」といった日常に必須のあいさつを手話で覚えるような機会もあります。

 他にも公的なイベントの舞台で、登壇者のスピーチに手話をする人が横につくような場面も見かけます。

 一部の高校生の選択科目では、スペイン語か手話を選ぶという選択肢もあります。


サンパウロ市の公のイベントであいさつに手話で解説する人(左の黒い服の女性)も付きそう様子

サンパウロ市の公のイベントであいさつに手話で解説する人(左の黒い服の女性)も付きそう様子

 手話は耳の不自由な人が身近にいなければあまり縁のない世界のように思われがちですが、外国語と同じ次元と捉えることができます。新しい言語を習えば世界も広がります。

 小学生ぐらいなら外国語と同様、手話を覚えるのも楽しみながらあっという間に覚えてしまうということを実感させられます。

 「オブリガード(ありがとう)」は右手で自分の頭の前の方をポンとたたく、「ジ・ナーダ(どういたしまして)」は日本で言うごまをするような手つき、というように、あいさつ程度なら簡単に覚えられます。

 これまでも、異なる人種や民族、宗教、文化、社会的弱者に寛容なブラジル社会でしたが、さらに手話に対して一歩踏み込んだ多様性へのさらなる啓発に感じさせられます。


メトロに設置されたテレビ画面で短時間で手話を教える番組の案内画面

メトロに設置されたテレビ画面で短時間で手話を教える番組の案内画面


メトロに設置されたテレビ画面で短時間で手話を教える番組の案内画面

メトロに設置されたテレビ画面で短時間で手話を教える番組の案内画面


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