メキシコ

メキシコ:グアダラハラ

龍崎 節子(りゅうざき せつこ)

職業…民芸品輸出、撮影コーディネート、通訳翻訳
居住都市…グアダラハラ(メキシコ・ハリスコ州)

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 メキシコは日本の国土の約5倍の面積を持っています。以前は複数の鉄道ルートが国内に広がっていましたが、90年代初頭のサリナス大統領の政策によってそれらの旅客路線はほぼ全て貨物専用とされてしまいました。今では国内の遠方への公共交通機関は飛行機か長距離バスか、の選択しかありません。例えばグアダラハラから首都のメキシコシティまで、持参する荷物の量や支払い方法にかなり制限のある安い飛行機チケットでも往復2000ペソ(12000円程度)かかり、グアダラハラ市内から空港までのタクシー代も250ペソかかります。飛行機は早くていいのですが、もうちょっとお手軽に済ませたい時、長距離バスが活躍します。


意外にゆったりくつろげます

意外にゆったりくつろげます

 各都市にある長距離バス停から網の目のように繋がっているバス路線。例えばグアダラハラからメキシコシティまでは大手で5社が走っており、料金も片道600ペソから800ペソ。祝祭日などの割引期間には400ペソ弱にまで下がることもあり、お財布に優しい旅ができます。

 ルート検索、各社値段の比較、予約にチケット購入、すべてインターネットからできます。バス会社によってはカード決済時の使用カードがメキシコのもの限定、という縛りもあるのですが、乗車前にバス停でチケットを買っても満員で乗れない、ということはほとんどないので安心です。


二階建て最前列からはこんな迫力ある景色も

二階建て最前列からはこんな迫力ある景色も

 もちろん、片道1時間の飛行機の旅とは違い、6~7時間かかるこの長距離バスの旅。ですが車内には男女別れた清潔なトイレが設置され、最高価格のバスになると各座席にタッチパネルの画面があり、映画や音楽で十分楽しめます。Wifi接続やUSBでの充電もできるので有効に時間を使えます。座席もリクライニングや足乗せシートもあり、ほぼフラットシートにまでなる状態でぐっすり眠ることもできます。2階建てバスになると各座席も大きめに作られ、飛行機のビジネスクラスに乗っている、と勘違いするほどのゆとり。防音もしっかりとされているので高速道路を走っているのを忘れてしまいそうな静けさです。しかも、二階席最前列からは遮るものが一切ない景色を楽しめます。
 乗車前に飲み物や軽食が渡されるので、持ち込み忘れても安心。

 早朝出発で昼過ぎのメキシコシティ到着。7時間弱かかりますが、移りゆく地域ごとの植生の違いをみたりのんびり景色を楽しみながら、まどろみつつ旅ができました。


移り行く景色もなかなか飽きません

移り行く景色もなかなか飽きません



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