ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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『カフェ喜怒哀楽』で使用された紙のストロー

『カフェ喜怒哀楽』で使用された紙のストロー

 ブラジルでは2018年からフォルタレーザ、サルバドール、リオ、カンボリウ、サントス、リオグランデといった海岸の観光地を中心に、プラスチック製ストローの使用を禁止する法令が施行されてきました。マクドナルドやスターバックスなど大手飲食チェーンにおける同様の動きとも連動しています。

 背景にはプラスチックが自然に戻りにくことから環境問題が懸念され、プラスチックストローのごみを誤って飲み込んだ動物が死に至る事なども問題視されてきたことなどが挙げられます。

 2019年2月、サンパウロ市でもブルーノ・コバス市長がいよいよ同様の法案を可決しようとしたことを受けて、身近なカフェテリアでも早速紙のストローを使用する店が現れています。


『カフェ喜怒哀楽』で使用された紙のストロー

『カフェ喜怒哀楽』で使用された紙のストロー

 「紙製のストローはかなりコストがかさみますね」
と話すのは、サンパウロ市の東洋人街リベルダーデ区で昨年4月から『カフェ喜怒哀楽』を営業するサトウ・マツイ・ヒロカさん。

 たっぷりの生クリームにミントの葉を添えた冷たいカフェラッテに紙製の水玉模様の太めのストロー。紙でもプラスチックでもおしゃれな演出はテンションが上がります。

 しかし、紙製のストローはプラスチック製に比べて一本約25倍の価格。コストを考える立場に立つと、シビアにもなります。


これまで広く使用されてきたプラスチックストロー。ココの実に二本のストローがさし込まれている

これまで広く使用されてきたプラスチックストロー。ココの実に二本のストローがさし込まれている

 ブラジルではこれまで湯水のごとくプラスチックストローが贅沢に消費されてきたと言えます。ガラスのコップに入ったジュースでもココヤシの実でも、少し細めのストローなら二本差して飲むのが一般的。恋人同士には嬉しいですが、1人で口に二本のストローをくわえて飲むのも考えものと言えば考えものでした。

 法律はホテル、レストラン、バール、パン屋、ナイトクラブ、音楽イベント等に適用され、プラスチックの代わりに再生可能な紙や食用材料で作ったストローの使用が認められることになります。法律違反を犯した場合、最大8000レアル(約236,000円)の罰金が見込まれています。

 紙のストローの相場は一本25センターボ前後(約7.4円)。環境への配慮と罰金のことを天秤にかけると安いということになります。

 今、サンパウロではコンクリートジャングルだった場所の緑化計画など、環境問題に対して様々な取り組みが実施され始めています。小さな取り組みによって「環境汚染との戦いにおいて世界で最も発展した都市」になることも目指しています。

 




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