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台湾の年越しドキュメント2019 その5 台北賓館へ
2019.02.23 up
抗議の様子
抗議の輪は、警備担当の方たちの努力によって大きくなることはなく、総統府の中央のステージからも遠ざけられました。
しかし、それを狙ってやってくるのが…
テレビカメラなどを持つ報道陣の前で気勢を上げる抗議団体
庶民ではなく、会場に来ている報道陣。
その様子を撮影、取材しようと、彼らの前に集まっていました。彼らは、カメラの前では特別気合いが入るようで、声の張りも違っていました。
これも、昨年の統一地方選挙で民進党が大敗したことが関係しているようで、蔡英文総統をはじめ、民進党政権への不満の表れとも言えます。
台湾の抗議団体に共通しているのは、祝賀の雰囲気を見事にぶち壊す能力。2017年のユニバーシアードの開会式でも抗議団体が会場の入口をふさぎ、選手の入場が中断しましたが、それをSNSで「やってやったぜ!」と息巻き、自分たちの活動を誇示したことで、庶民から「台湾の恥を世界中にさらした」と顰蹙(ひんしゅく)を買ったのは記憶に新しいところです。
そして今回。
改めて、抗議団体の祝賀ムードをぶち壊す能力は絶妙というか、天才的と思えるだけでなく、マスコミがこの部分を強調することで、「(都合のいい)世論の作られ方」の舞台裏を垣間見たような気がしました。
台北賓館の入口
抗議団体の様子を見てからは、台北駅の近くまで行き、朝食をとり、総統府と合わせて元日に開放される台北賓館へ向かいました。
私が到着した頃には1人いましたが、その方は庭の風景を描いていた画家の方で、そのお仲間の方を含め、開放される9:00には10人くらい集まっていました。
中へ入ります
中へ入ると、この写真の位置でガイドが待っていました。通常は8:30~11:30、13:00~15:00の間で、30分に1回ガイドが案内してくれますが、外国語の対応が可能か否かは不明です。
この看板が目印
ガイドがいなくても、(係員の目の届く範囲ではありますが)見学ができるのが休日開放の魅力です。
昭和天皇が、皇太子時代に訪れたこともあるという台北賓館の中の様子は、次回にて。
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