台湾

台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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茶道の体験

茶道の体験

 2日目は私の都合がつかず見ていませんが、写真を見ている限り、大学の教師による講演、日本でも人気のテレビ番組「逃走中」の体験などを行ったようです。

 3日目午前は、体験活動が中心でした。

 前半は、和太鼓、折り紙、茶道、日本舞踊の体験。太鼓は「太鼓の達人」で慣れている方も多く、比較的スムーズでしたが、他のところでは思うようにいかず、悪戦苦闘している姿も見られました。


剣道の様子

剣道の様子

 後半は、剣道、居合道、空手道、合気道の武道体験。
 当たり前ですが、居合道は真剣は使わず、スポーツチャンバラで使う小太刀を使用していました。
 剣道は、説明と竹刀の基本的使い方を教えるのに時間を割き、参加者は聞いていることが多かったように見えました。

 合気道は、床にマットを敷いた関係で、実技体験の時間が短かったようですが、見ていて参加者が楽しんでいる様子が伺えました。


参加者による打撃体験

参加者による打撃体験

 自分がやっていたので、個人的に一番注目していた空手道は、直接打撃のフルコンタクト空手ではなく、伝統派空手の講師が招かれ、そのルーツ、種類などを最初に説明していました。

 その後は、護身術も兼ねた空手の技術指導を行っていましたが、頭上から手刀をおろす練習で、女性参加者の動作が夫婦げんかで夫に逆らって手刀をおろす妻を見ているように見え、失礼ながら未来の姿を想像してしまいました。


恵方巻作り

恵方巻作り

 午前の体験活動の後は、昼食作りを兼ねた恵方巻作り。
 巻きすを使うのは難しかったようで、不格好な恵方巻があちこちで作られましたが、それを恵方を向いて食べている姿は、どこか楽しそうでした。


出来上がった大福

出来上がった大福

 恵方巻の次は、大福作り。
 運営者の大学生が準備したあんの団子を手に取り、市販のもちシートを使って包んでいきましたが、きれいに包めず、苦労している姿も見かけました。

 参加している方に話を聞いてみたら、料理そのものがはじめてで、自分で実際に作ってみて、楽しかっただけでなく、(自分で作ったものは)おいしかったと笑顔で振り返っていました。


 全体を見ていて、大学生のお兄さんとお姉さんたちが、参加者たちに楽しんでもらおうと一生懸命奮闘している姿が印象に残りました。また、その気持ちは参加者たちにも伝わっていたようで、喜んでいる様子でした。

 一方で、運営者側は悩みが募るばかりのようで、ゲームや文化の体験活動に偏り、学術的なプログラムが少なくなることに関して「これでいいのだろうか」と自問自答することもあるそうです。実際、参加者の中には、日本語の基礎的なことを学べると期待している方も多く、その方面からの不満の声(特に参加費用を負担している保護者から)も聞かれるということでした。

 学術的な部分に比重を置くか
 文化の体験活動に比重を置くか

 来年以降も、その答えを見つけていく作業を続けていくことになりそうです。

*ウィンターキャンプのFacebook
https://www.facebook.com/NTUJPcamp/


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