ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

前の月へ

2024.4

次の月へ
S M T W T F S
 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30     

中東の料理を代表するホモス

中東の料理を代表するホモス

 サンパウロ市内には珍しくないシリアやレバノン由来のアラブ料理店。それらのレストランのメニューに必ずあるのが「ホムス」と「ババガヌッシュ」です。

 ホムスもババガヌッシュもパテの一種で、付け合わせのパンにつけながら食べると特別な癖もなく、和食のようなうまみは感じにくいのでつかみどころのない味ですが、なんとなくパンをちぎってはつけ、ちぎってはつけと、メインディッシュが出てくるまでは食べ出すと止まりにくい料理です。


アラブ料理に欠かせないごまペースト「タヒーニ」

アラブ料理に欠かせないごまペースト「タヒーニ」

 そんなブラジルでも見られる中東起源のパテは、一体何でできているのだろうと、ブラジルに暮らすシリア人に作り方を見せてもらうとごまたっぷりなのに驚きます。

 日本では健康食品としてごまの成分のセサミンがうたい文句になっていることもありますが、健康食品は不要なぐらい、ごまたっぷり。吸収率も高そうなタヒーニと呼ばれるいわゆるごまペーストが入っているのがホムスやババガヌッシュです。


皮をむいた焼きナスとタヒーニ、ヨーグルトを加えて作るババガヌッシュ

皮をむいた焼きナスとタヒーニ、ヨーグルトを加えて作るババガヌッシュ

 ホムスはひよこ豆とタヒーニ、ババガヌッシュは皮をむいた焼きナスとヨーグルトとタヒーニが主な材料で、後は塩と酸味、好みでクミンを加えるなどして味付けします。

 ひよこ豆とタヒーニの割合は5対1、焼きナスとタヒーニの割合も同じくらいです。使用されるふんだんなゴマは、白ご飯にゴマ塩をふるような量を大きく上回ります。アラブ商人の元気の秘訣とでも言えそうな思い切った使い方です。


ホムス(左)とババガヌッシュ(右)

ホムス(左)とババガヌッシュ(右)

 ホムスやアバガヌッシュは食べる前にはオリーブオイルとパプリカ・ドーセなどを盛り付けて味も見かけも華やかに。良質な栄養と中東の文化を感じさせる魅力的なごまたっぷりの料理です。


ホムスの材料のひよこ豆とフードプロセッサーでごまペーストを作る前のごま

ホムスの材料のひよこ豆とフードプロセッサーでごまペーストを作る前のごま


レポーター「大浦 智子」の最近の記事

「ブラジル」の他の記事

0 - Comments

Add your comments

サイト内検索

Name(required)

Mail(will not be published)

Website

Archives