フランス

フランス:パリ

別紙 敦子(べっし あつこ)

氏名=別紙敦子
職業=観光業
居住都市=パリ(フランス)とバルセロナ(スペイン)年間1:2の割合で、行き来しています。

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 サンタクロースが良い子にプレゼントを運んでくれる逸話は、万国共通だと思っていましたが、バルセロナは違いました。

 バルセロナの子供たちにとってのヒーローは、「カガティオ」Caga Tioという丸太人形で、お菓子やプレゼントをイヴの日に運んでくれるサンタクロースと同じ役目をしてくれます。

 カガティオは、現実に12月に入ると子供たちの前に現れますので、どちらかというとサンタクロースよりも現実味があるとも言えますね。

 そういうわけで、ここのクリスマス市場では、様々な表情のカガティオが、大小様々ならんで売られています。


バルセロナ市サンタウラリア大聖堂前のX’mas市場で出店していたセニョ―ラ

バルセロナ市サンタウラリア大聖堂前のX’mas市場で出店していたセニョ―ラ

 『この顔は、一つ一つ手で顔を描いたので、オリジナルだよ。ほら、これは女の子バージョン』と、見せていただきました。


バルセロナのカテドラル前のX’masマルシェに並ぶカガティオたち

バルセロナのカテドラル前のX’masマルシェに並ぶカガティオたち

 幼い頃 私たちがサンタクロースを信じるように、実際この地方の子供たちは、毎日 カガティオの前に食べ物を供え、寒くない様に毛布を掛けてあげ、話しかけて大切に扱い、クリスマスを待ちます。


 クリスマス・イヴの日、子供たちは、約20日間、大切に育て話しかけてきたカガティオに、棒で叩きながら、こう歌います。

『カ~ガティオ、とっても美味しいテューロン出して! 
もし、もう無かったらお金でもいいよ。
お金もあまり無いなら、卵を出してよ! 
ねえ、カガティオ!』

 子供たちの行動は、多少恩着せがましい気も致しますが、、、
 
 そのイヴの夜、カガティオは、お菓子やプレゼントを毛布の中に出すそうです。


子供たちがカガティオのプレゼントを受け取った瞬間!

子供たちがカガティオのプレゼントを受け取った瞬間!

 実は、カガティオの「カガ」Cagarの意味は、「排便する」です。

 日本人の私からすると、引いてしまう言葉ですが、ここでは、『便は、土の肥やしになるので 豊作をもたらすもの。』として、縁起の良い単語として扱われています。

 それにしても、独特の風習です。

 世界は興味深いことで溢れていますね!


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