フランス

フランス:パリ

別紙 敦子(べっし あつこ)

氏名=別紙敦子
職業=観光業
居住都市=パリ(フランス)とバルセロナ(スペイン)年間1:2の割合で、行き来しています。

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 コロナ経済対策による規制で、世界中の飲食店が厳しい状況にあります。

 そこで、換気が良いので、店内よりも断然安全である『テラス席』が、注目されています。

 日本でも、店外にテーブルを設けるための支援をし始めていますね。

 もともと欧州の人はテラス席が大好きで、カフェやレストランでは、美しく掃除された静かな店内よりも、

 通行人や走行車を眺められる店外のテラス席を好みます。勿論、それは日光を浴びられるという特典が付くから。

 そのせいか、テラス席で注文したコーヒーの方が高いことが多いです。


店内はがらーんとしていますが、外のテラス席にはお客さんがいます。

店内はがらーんとしていますが、外のテラス席にはお客さんがいます。

 そういう理由で、コロナ以前に、どこの飲食店も既に許される限りのテラス席があります。

 2020年は、店内に設置してあったテーブルまでも、外へ運んでいるお店もありました。

 観光客がいなくても、地元市民もテラス席で語らうのが好きなので、素敵なテラス席があると利用します。ですから、この様な時期でも席にはお客さんがいます!

 寒い冬は、暖かな店内が好きな私ですが、彼らはコートとマフラーをしっかり締めて「テラス席」に腰を下ろすのを、私はいつも感心して見ています。


 La Vanguardia 新聞12月に掲載されたテラス席を設置したという記事より

La Vanguardia 新聞12月に掲載されたテラス席を設置したという記事より

 ところが、公用の空きスペースにテラスを設置するためのライセンスは、細かく規制されており、立地的にテラス席を設置したり、拡張したりできないお店もあります。

コロナ対策のため営業規制のかかった今、特に辛いですね。

 そこで最近スペインでは、彼らのために、週末だけ車両通行止めにしてテラス席を設置しても良いとか、パーキングエリアを開放する措置をとる地区もあり、みんなで どうにか乗り切ろうと色々なプロジェクトを提案し頑張っています。


従来のテーブルは店先に2つ。最近はグーンと伸ばし、他人の敷居の前までテーブルがおかれるようになる。

従来のテーブルは店先に2つ。最近はグーンと伸ばし、他人の敷居の前までテーブルがおかれるようになる。

 こうして、今はテラス席の規制が緩和され、何でもあり?って感じになってきている印象です。テラス席、拡張し過ぎでは?と思われる店もあります。

もう、営業できるのなら許してあげようって感じで、厳しくチェックしに来る人もいない様です。

 道幅があまりないのに、歩行者がテーブルの間を通らないと通過できなかったり、通行車にとって邪魔じゃない?と感じられるイスの位置など。「あんなテラス席は、危険だろう。」という意見も ちらほら出てきています。


通行の邪魔になっているテラス席

通行の邪魔になっているテラス席

 欧州は、路肩が無いどころではなく、車道と歩道の境がない旧市街地通りが存在し、テラス席の存在は危険なのです。

 黄色い看板一つあっても、コーヒーを飲んでいて車に轢かれるってことも多々ありそうです。

 このまま、エスカレートしていかないことを願います!


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