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感染症対策の中で行われた無観客試合 高校バスケHBL
2020.02.22 up
メイン会場の和平籃球館
2月9~16日に高校バスケHBLの男女準決勝リーグが開催されました。
会場は台北市内の和平籃球館(メイン)と台北体育館(サブ)の2ヶ所でしたが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、無観客試合を実施することになりました。
当初、「検温とマスク着用を義務付けた上で、入場を認める」形で各チームの応援団や一般の観客の入場を認める予定でした。しかし、大会直前に「各チーム選手・コーチを含む上限30名までの名簿を提出した上で入場を認め、(運営スタッフ、報道陣らを除く)その他の来場者の入場を禁止する」と発表。過去に事例がない「無観客試合」の実施となりました。
はじめての無観客試合の取材兼撮影でしたが、驚くことばかりでしたので、以下、紹介していきます。
入口前に設置されたサーモグラフィーカメラ
まず、両会場の入口に設置されたのがサーモグラフィーカメラ。1台約75万元(約275万6,255円)するものだそうですが、モニター前にはナースも常駐。気合の入り方が伺えました。
チームが会場入りする際は、試合開始1時間前から可能で、一人ずつ通過し、場合によっては非接触型の体温計で検温を行い、37.5℃(途中で38℃に変更されていました)以上の場合は、入場を禁止する措置がとられました。
私の場合は、各会場で初めて入場する際には名簿に名前と連絡先を記載し、非接触型の体温計による検温はある時とないときがありましたが、アルコール消毒は手のひらと甲に必ず行われていました。
【蛇足】
ある日の話ですが、私が昼食時に買ったホットドリンクが飲みきれなかったので、それを持ち込もうとした際、ドリンクにサーモグラフィーのセンサーがピンポイントで反応し、ブザーが延々と鳴り続け、恥ずかしい思いをしました。
ベンチの消毒
中に入ってみると、当たり前ですが観客はゼロ。
台北体育館は2階の客席、1枚目の写真の和平籃球館は、上の階の青いイスのところとサイドライン側の赤いイスのところは立ち入り禁止になっていて、不気味なまでに静か。関係者用の席には、チームに同伴している選手の保護者か、12人のロースターから外れた部員しかいないので、選手、コーチ、審判の声が気持ちいいくらい響き渡っていました。
関係者用の席の消毒
試合を見ている限りでは、日が経つにつれて慣れていっている感じでしたが、やりにくさはどこのチームもあったように思います。あるチームのコーチは、「何をやっても静かなので、いまひとつノッてこない。やりにくい」とその難しさを漏らしていました。
ロッカールームも消毒
驚いたのは試合終了後。
客席(4枚目)、ベンチ(3枚目)は各試合終了ごとに消毒、選手たちは試合終了後1時間以内に会場を後にしなければならない、と更に厳格でした。
選手たちが離れてからは、ロッカールーム(5枚目)の消毒を行い、厳格な管理を行っていました。
徹底ぶりがすごいので、担当の方に話を伺ったら、「全部政府の要請で行っております。ここまでやるからこそ、選手たちは安心してプレーできるわけですし、私たちも安心してここで仕事ができます」ということでした。
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