
表彰式で記念撮影を行うチーム
3月下旬に台北アリーナで開催された大学バスケUBAで、國立政治大學が優勝し、5連覇を達成しました。昨年に続き予選から全勝で優勝し、2年前の決勝トーナメントからの連勝も50まで伸ばす圧倒ぶりでした。
実は、連覇の期間中、2022年から毎年8月に東京で開催されているWUBS(World University Basketball Series)という楽天グループもサポートしているバスケットボールの国際大会に招待を受け、出場しています。特に2年前の2023年は優勝し、現在のチームの発展につなげました。
今年も、8月9~11日に国立代々木競技場第二体育館で開催が決まり、チケットセールスも一部座席で売り切れが出るなど、良好のようです。
今回は、WUBSに出場する國立政治大學の注目選手を紹介します。

#10 宋昕澔
キャプテンの宋昕澔に関してはWUBSの公式ホームページにも説明があるので、詳細はそちらに委ねますが、1年時からベンチ入り、2年時にスターティングファイブに入り主力選手として安定した活躍を見せています。精度が高い3ポイントシュートが見どころで、彼が序盤から立て続けに成功させていき、点差が広がった場合、チームに勢いを与えることになり、そのまま相手チームを押し切ることにもなるでしょう。
【参考】
https://www.sports.rakuten.net/wubs/news/rakuten_wubs2025_jubf/
https://www.sports.rakuten.net/wubs/column/wubs2025_nccu_objective/

#23 呉志鍇
呉志鍇は、前出の宋昕澔とは高校時代からチームメイトですが、高校時代と大きく違うのは、プレイするポジション。高校時代はセンターでプレイすることが多かったのですが、大学進学後は、外国人留学生の選手がセンターに入るため、1年時は出場機会が限られていました。2年時からフォワードの位置でプレイすることが多くなりましたが、それに合わせて3ポイントシュートの精度を上げ、積極的に狙っていけるくらいにまでなり、出場機会を徐々に増やしていきました。
高校時代同様、インサイドでのプレイが主ですが、相手チームのディフェンスに隙があれば、アウトサイドからもシュートを狙ってくるので相手チームにとっては厄介な存在かもしれません。

#12 林子皓
林子皓は前出の2人と違い、ドイツで現地時間の27日まで開催中のユニバーシアードの代表に選出されていませんが、2年時から先発で出場機会を得るようになり、積極的にインサイドへ踏み込んでシュートを打ってくるのが特徴です。インサイドのディフェンスに意識がいっている相手チームの裏をかくように3ポイントシュートも打ってくるいやらしさがあります。
7月20~28日に新北市板橋區で開催された大会で、福岡第一高校と対戦した時は、9得点に抑え込まれ、本来の力を出しきれていない感じでしたが、その後の試合では17得点以上をあげ、実力者の片鱗を見せました。

#47 傅雋堯(写真は高校2年時の昨年1月に撮影)
傅雋堯は、今年から進学した1年生です。中学3年時から195センチ以上(高校3年時は登録198センチ)あり、私が観戦した中学バスケの決勝戦では、手を伸ばすだけでリバウンドが取れ、ゴール下から少しジャンプしただけでシュートが入る感じで、相手チームを圧倒していました。
高校進学後も、センターの主力選手として1年時から出場機会を得て、2年時から先発で出場するようになりましたが、オフェンスでもディフェンスでもリバウンド以外ではなかなか結果が出ず、伸び悩みました。彼の伸び悩みは、チームの成績にそのまま反映される格好になり、2年時以降4強入りすることはなく、台北アリーナでプレイする機会は得られませんでした。
大学進学後は、代表に入れるくらいの選手になることを期待されると思いますが、まずは外国人留学生とのポジション争いを経て出場機会をつかみ取れるか、前出の呉志鍇のようにモデルチェンジを図って出場機会を得ていくか。東京の試合で、ある程度見えてくると思います。
國立政治大學は、8月9日11時10分からの試合で、昨年の優勝チーム・フィリピンのデ・ラサール大学と対戦します。その後の展開次第では、日本体育大学、関東地区の大学から選抜された日本学生選抜との対戦もあります。
この記事を見ていらっしゃるみなさんが、会場、もしくは動画配信などで観戦されるかは分かりませんが、今回の内容が観戦時の一助になれば幸いです。
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