【COVID-19】コロナウィルス制御策、ローマの日常生活
2020.03.21 up
イタリアは中国に次ぐ新型コロナウイルス感染拡大国となってしまい、感染拡大防止のため、イタリア全土で3月12日からレストランやバール、デパート、小売店などが営業休止となってから一週間が経ちました。
現在、開いているのは薬局、スーパーマーケットや生活必需品の販売店のみとなっています。(銀行や郵便局なども開いています。)
不必要な外出は禁止されており、仕事や病院、家族の緊急事態や生活必需品の買い物などの移動のみが認められ、外出の際には内務省規定の自己申告書の所持が義務付けられています。
ほとんどの企業はスマートワーキングでの自宅勤務あるいは職員の有給休暇の取得が推奨されています。
スーパーの列、最低1メートルの距離を開けて並ぶ
スーパーはできるだけ週に一回まとめて買い物をすることが推奨され、入店時には入場制限が敷かれ、店内は最低1メートルの距離を置いて買い物をするように徹底しています。
当然お店の外に列ができますので、みんな距離を1メートル以上置いて並んでいます。
店内は食品在庫には問題なく、買い占めというものは起こっていません。ただ、手指の消毒ジェルなどの除菌グッズなどは品切れになっています。
食料品は豊富に揃う
私は隣のアパートに主人の従兄弟が住んでおりますが、私達も彼らもみんな健全者ではあっても感染予防の観点から従兄弟にさえ会うこともできません。家族や友達とはビデオコールなどで連絡を取り合っています。
先日、従兄弟がお肉屋さんに行きまとめて私達の分も買ってきてくれましたが、受け渡し方法は何と、私達のアパートのエレベーターに彼がお肉を買い物袋に入れて上げてくれて、そして私達はお金を封筒に入れてエレベーターで下げるという方法を取りました。
オンラインで買い物をしている人などもそのように宅急便の人とやり取りをしています。
マスクへの偏見も無くなりました。
マスクは感染症の病気を持った人のみがつけるものだと言い、普段は絶対にマスクをつけないイタリア人ですが、ついにマスクをつけ始めました。
皮肉なことに、今まで私も感染防止のためにマスクをつけたくても差別を受けるのが怖く付けられない状況でしたが、やっと普通に付けられるようになりました。
マスクで完全防備できる保証はもちろん無いですが、マスクは今売り切れ状態で手に入りません。
私達が今できることは、できるだけ自宅から出ず、手洗いうがいを頻繁に行い、休養を取り、病気をよせつけない抵抗力をつけることだけなのかもしれません。
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