メキシコ

メキシコ:グアダラハラ

龍崎 節子(りゅうざき せつこ)

職業…民芸品輸出、撮影コーディネート、通訳翻訳
居住都市…グアダラハラ(メキシコ・ハリスコ州)

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 一年前の今頃はまだワクチンもなく、街はロックダウン後の混乱をまだ残している状態で、とてもじゃないが死者の日の祭りをするような状況ではありませんでした。露天市も大幅に数を減らされ、買い物客も入場制限があったりと、それまでとは全く異なる様子だったようです。実際、私自身もまだ去年のうちは人混みを避けるために露天市を歩くことは避けていました。今年は、国民のワクチン接種済みの割合も増え安心し始めたのでしょうか、露天市もかなりの賑わいを取り戻し始めました。


2019年の死者の日に飾ったお砂糖の骸骨

2019年の死者の日に飾ったお砂糖の骸骨

  例年通り、死者の日に家庭で作る「ミニ祭壇」用のミニチュア売りが数軒並ぶ市場の一角。ですがいつもと違う部分がありました。祭壇に必ず飾っていた砂糖で作った骸骨。大きさも親指サイズからソフトボールサイズまで色々あり、頭にカラフルなお花をつけている物。これは飾った後にちゃんと食用として使えるので、小さい物はそのままコーヒーに入れたり、大きいものはハンマーで割って飲料に使ったりします。


お砂糖の代わりに紙粘土で作った骸骨を今年は飾りました

お砂糖の代わりに紙粘土で作った骸骨を今年は飾りました

 ですが、今年はそれら「お砂糖骸骨」をほとんど見かけません。売っていないのです。

 一手に引き受けて作っていた家族が2年前の死者の日を最後に廃業してしまったのに加え、他の小さな業者さんもコロナ禍の「食品の衛生管理」の難しさから生産を中止してしまっているようです。

 砂糖の骸骨の代わりに、同じような大きさと色の紙粘土性骸骨が売られていましたが、少し寂しい気持ちになりました。
 




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