フランス

フランス:パリ

別紙 敦子(べっし あつこ)

氏名=別紙敦子
職業=観光業
居住都市=パリ(フランス)とバルセロナ(スペイン)年間1:2の割合で、行き来しています。

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バルセロナ市ゴチック地区ジャウメ通りのぶら下がったタイプの街路灯

バルセロナ市ゴチック地区ジャウメ通りのぶら下がったタイプの街路灯

 バルセロナ市街地を彩っている街灯は、美しく華やかだ!

 機能性ばかりではなく美的秩序も追求し、夜のイメージ生成を大切にしているのが伺えます。

 その上、より良い光分散とエネルギー効率の向上に取り組み、最高のLEDなどの技術、リモートコントロールなどの管理もしっかりしています。

 現在、街路灯の年間の電力消費量は、バルセロナ市の総エネルギー消費量の20%にも相当するそうです。

 現在バルセロナには、14万6000基の街灯があります。バルセロナ市役所情報サイトより


 通り両脇の建物外壁に固定されたタイプの街路灯は、洒落たものが多い。

通り両脇の建物外壁に固定されたタイプの街路灯は、洒落たものが多い。

ところで、バルセロナの路地に光が灯り始めたのはいつだったのか、歴史を遡ってみますと、

なんと1599年、『街に60個の照明を配置しようじゃないか』という話が出たそうです。

 でも、当時は簡単に実現には至らず、結局 1752年12月24日、フェルナンド6世の誕生日を祝った時が最初だったらしいです。

 石油灯籠がロープで吊り下げられて、通りの左右にぶら下がっていたそうです。 

 毎日、暗くなると巡回し点灯し 、決まった時間に消灯。

 これらのランタンはどれも残っていませんが、鉄製の滑車など、それらを持ち上げるために使用されたメカニズムのいくつかは保持されています。

 今から250年前の1777年に、八角形の鉄とガラスで出来たランタンが、すでに2280灯あったそうです。


 コロンブスが新大陸を報告しに訪問した「王の広場」 にて

 コロンブスが新大陸を報告しに訪問した「王の広場」 にて

 上の写真は、16世紀から残っている原始的な鉄のフープです。

 また、ガスの照明は、1842年にサンタ・マリア・デル・マール教会前やランブラス通りで 最初のガス灯が設置され、特に主要な建物の正面を照らすためや お祭りなどの 特別な機会に点火されました。

 その後、照明は工場、ショーウィンドウ、家にまで拡大され、市民は夜も行動可能になりました。

 ガスが届かなかった通りは、石油灯籠で照らしていたそうです。


ゴチック地区レイアル広場のガス灯

ゴチック地区レイアル広場のガス灯

 ガス灯時代の最も有名な街灯は、建築家アントニ・ガウディの作品で、レイアル広場で見られます。


ランブラス通りの街灯はゴージャスですね。 

ランブラス通りの街灯はゴージャスですね。 

 電気の普及が進んだ1,900年前後でも、市街でガス灯の使用は続き1966年まで使われたそうです。

そうして、街は照明の歴史のいくつかの痕跡を今でも維持しています。
・ お洒落なリラランタン
・ コンパクトなアルゲーロ
・ 柱タイプのランプ
・ 前衛的なランパラアルタ

 これらの重い錬鉄製で美しい街灯は、バルセロナの街をこれからも照らし続けます。

 バルセロナを訪れる機会があれば、是非、上方の街路灯に目を向けてみてほしい。


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