フランス

フランス:パリ

別紙 敦子(べっし あつこ)

氏名=別紙敦子
職業=観光業
居住都市=パリ(フランス)とバルセロナ(スペイン)年間1:2の割合で、行き来しています。

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少女漫画は少年漫画より遅れてスタート。女性漫画家も増える1960年代

少女漫画は少年漫画より遅れてスタート。女性漫画家も増える1960年代

1月12日、文化会館カサ・アジアが、『漫画の歴史』についてのeラーニングセミナーを開催しました。

イベント『サロン・デ・漫画』バルセロナの開催に尽力されたオリオル・エストラダ氏が講師として招かれ、漫画の起源から現代にいたる歴史を熱く語ってくださいました。

聴講者は100人、外国人の観点から日本漫画に対する意見は興味深いものでした。


日本で最初の漫画家と言われる北澤楽天氏の漫画。100年以上前に欧州で有名に

日本で最初の漫画家と言われる北澤楽天氏の漫画。100年以上前に欧州で有名に

日本初代漫画家と言われる北澤楽天氏は、フランス大使の斡旋により、1929年パリで個展を開催しているんです。

彼の政治風刺漫画は、フランス人の思想にウケるものだったと思います。フランスの最古の新聞の一つであるカナール・アンシェネ(Le Canard enchaîné)という週刊風刺新聞は、第一次大戦中に初刊が発行され、すでに100年以上続いていますが、漫画が所々にあり、今も絶大な支持を得ている新聞です。


著名な漫画家が居住していた「トキワ荘」の部屋割りを図解説明

著名な漫画家が居住していた「トキワ荘」の部屋割りを図解説明

1952~82年に存在した木造2階建アパートに手塚治虫、藤子不二雄、石ノ森章太郎、赤塚不二夫、水野英子らが居住していたので、漫画の「聖地」と言われています。

外国人にとって、一つのアパートに沢山の漫画家が共同で暮らしていたという事実。そして、そこから数多くの有名漫画家が輩出されたのは凄いことで、ウォークマンなど何でも生み出したクリエイティブ日本の縮図のようで興味深いとの意見でした。


漫画ブームを築いた雑誌たち

漫画ブームを築いた雑誌たち

1995年1月、「少年ジャンプ」は売上数653万部を記録しました。欧州なら驚異的な数で、世界中で一番人気の漫画雑誌だったと興奮気味に説明していました。

現在の販売数170万部でさえ、欧州では凄い数字だと言い、漫画王国だけはあると尊敬の眼差しでした。

オリオル氏の個人的好みは、「あしたのジョー」と「ファイヤー」だそうですが、漫画のことを先ずは知っていただくために「東京タラレバ娘」が、面白いし、現代の日本の文化を感じ取れるのではと、聴講者の方に勧めていました。


東アジアの研究、マンガジャポノロジーセッションを教えるOriol Estrada氏

東アジアの研究、マンガジャポノロジーセッションを教えるOriol Estrada氏

オリオル氏は、日本の漫画家の名前と漫画のタイトルを数多く覚えていて、例えば「美味しんぼ」から食、「係長島耕作」から経済、「進化論」などから文化をと、漫画の中に溢れる日本の魅力を賞賛していました。

そういえば、「ツンデレ・カレシがほしい!」と、アニメ好きスペインの女子が言っていたが、世界共通語になっている日本語が増えてきたのを喜ぶべきか。


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