スイス

スイス:フリブール

小島 瑞生(こじま みずき)

職業…公務員
居住都市…フリブール(スイス)

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ショッピングモールは、店舗が一時閉鎖となる直前の週末、一斉に大幅値引き

ショッピングモールは、店舗が一時閉鎖となる直前の週末、一斉に大幅値引き

 昨年のクリスマスごろから、ほぼすべての飲食業の営業を停止し、極力新型コロナウイルスが感染拡大しないように、ミニロックダウンをしていたスイス。それがある程度功を奏したのか、年が明けてからも、急激な感染者増加などは起こっておらず、1月中旬の現在、1日の新規感染者は2000~3000人ぐらいです。

 とはいえ、10万人あたりの感染者数は、フランスやドイツなどよりも多く、さらに昨年末から、従来の新型コロナより5~7割ほど感染力が強いといわれる変異ウイルスも出現。そのため政府は、さらに感染予防措置を厳しくすることになりました。

 そこで、2021年の1月18日から2月末まで、すでに営業停止となっていたレストラン・カフェ等の飲食業や、映画館・博物館、ジムなどの施設に加え、今度は不要不急の店舗も営業停止となる、いわゆる『準(セミ)ロックダウン』が決定となりました。


商業施設内のカフェはテイクアウトのみ。テーブルと椅子は使用不可

商業施設内のカフェはテイクアウトのみ。テーブルと椅子は使用不可

 いくつかの国で既に現在行われているロックダウンでは、外出や移動制限も厳しくされているのに比べ、スイスの場合は、5人を超える集まりを禁じたり、飲食業・不要不急の店舗の一時閉鎖による接触制限、そして在宅勤務の強い要請などが主な措置となっています。

 昨年春にも、ほぼ同様の準ロックダウンがあったので、今回は2回目。時期が年明けでちょうどセール時期であったこともあり、店舗が営業停止となる前の週末には、多くのショッピングセンターや市街地で、大幅値引きセールが行われていました。クリスマス後や新年のセールは聞きますが、 “ロックダウン直前セール”は初めての経験です。

 商業施設によっては、この週末に通常より多くの客が殺到することを想定して、セキュリティガードといったスタッフ増強をする所もあったそうです。


入店制限のため、店の入り口で待つ人々も

入店制限のため、店の入り口で待つ人々も

 今の時期は、ただでさえイベントが少なく、天気もどんよりした日が多いスイス。

 「外食もできないし、大好きな買い物もできない。海外旅行はもちろん、国内旅行だって、行ったところで観光地もレストランも、そして町全体も閉まってる。ウツになりそう!」と親しい友人が嘆いていました。

 ロックダウンはあくまで短期的措置なので、昨年12月からスイスでも開始されているワクチン接種が、新型コロナ禍の収束に一日も早く貢献してくれることを願う毎日です。




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