フランス

フランス:パリ

別紙 敦子(べっし あつこ)

氏名=別紙敦子
職業=観光業
居住都市=パリ(フランス)とバルセロナ(スペイン)年間1:2の割合で、行き来しています。

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グランビア通りにある五つ星ホテル『エル・パレス』営業開始

グランビア通りにある五つ星ホテル『エル・パレス』営業開始

なんと380日ぶりです。

 観光都市であるバルセロナ市では、ホテルが営業を再開しました。それは、まるで「回復の象徴」のように、街を輝かせた印象を受けました。

 1年前から市内のほとんどのホテルは営業していませんでしたが、再開する準備をしつつ待っていたホテルは、今年のイースター休暇の3月末からオープンし始めました。

 市内に在ったホテルの26%(4月1日LaVanguardia掲載記事より)のみが営業を再開したのにもかかわらず、トレードマークの黄色と黒のタクシーがホテル前に並び、街に活気が戻った気がして、私たち市民にとって、とても喜ばしいことでした。


カタルーニャ音楽堂チケット売り場。公演プログラムが映り始めた画面

カタルーニャ音楽堂チケット売り場。公演プログラムが映り始めた画面

 また、美術館、映画館、劇場だけでなく、バーやレストランも営業して、活発な文化的生活を送る街に戻りました。

 このため、多くの観光客、ドイツ、イタリア、特にフランス人観光客が、この自由のオアシスに魅了されて、今年のイースター休暇にやってきました。


旧市街メイン通りportal de l\'Angelには、買い物客が行き交っています。

旧市街メイン通りportal de l\'Angelには、買い物客が行き交っています。


コンセプシオ大聖堂の中庭

コンセプシオ大聖堂の中庭

 市内の建築物内にある庭園なども一般開放を控えていましたが、やっとこれを機に再開しました。観光客のみならず、市民の憩いの場でもあるので嬉しいです。


 マドリッド出口の道路(LaVanguardia掲載写真より)休暇に来たフランス人観光客

マドリッド出口の道路(LaVanguardia掲載写真より)休暇に来たフランス人観光客

 しかし、喜ばしい半面、スペインの中で特に首都マドリッドやマジョルカ島に、大勢の観光客が押し寄せたそうです。

 スペインは感染状況が落ち着き、対策が緩和され、自治体によっては、帰国後の隔離義務を課せられなくなったことで、外国人ツーリストが殺到したと思われます。

 しかし、感染予防に気を付けて生活していた住民は、制限を尊重せずに、通りで楽しんだり歌ったりする旅行者の画像をTwitterなどのソーシャルメディアでシェアし、怒りを表明しました。

 まだ厳しい社会的および移動制限を課するフランス、ドイツなどの欧州近郊国の若者が、逃避するため来てバカ騒ぎをしていると問題視しています。

 既に、空路・海路においてPCR検査提示を義務としていましたが、急遽、保健省は3月30日以降、陸路からの入国に際しても、PCR 検査提示を義務としたほどです。

 まだまだ、手放しで喜んでもいられない状況なので、引き続き 気を引き締めていきたいですね。


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