フランス

フランス:パリ

別紙 敦子(べっし あつこ)

氏名=別紙敦子
職業=観光業
居住都市=パリ(フランス)とバルセロナ(スペイン)年間1:2の割合で、行き来しています。

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フラッシュ・モブ直前の広場の様子

フラッシュ・モブ直前の広場の様子

 6月初めパリのアヴェニューオペラの先端のパレ‐ロワイヤル広場にて、寛いでいたり、待ち合わせをしていた人々が、突如として、踊り始めました。


いきなり、踊り始めた人々の様子。

いきなり、踊り始めた人々の様子。

 これは、フラッシュ・モブの現象と言うもので、公共の場にいた人々が即興で参加して踊りなどの行動を始めるのです。

 事前に話し合わせた様子は微塵もなく、【いきなり始まり、急速に分散して終わる】、この独特な行動に周囲にいる人々は、かなり驚かされていました。
観客の中には、面白くて、撮影し始める人も見られました。


HK− Kaddour Hadadi氏 Gougle.comの映像より

HK− Kaddour Hadadi氏 Gougle.comの映像より

 これは、フランス人のフランスのシンガーソングライター『アッシュカ』HKが、もたらした現象です。

 2021年3月、パリ北駅のホールでHKを中心に演奏し踊り始めたのが発端で、現在は各地でフラッシュ・モブが出現します。
 
 楽しそうに見えますが、これも一種のフランス流「デモ活動」なのだから、驚きです。

 『私たちは、それでも踊り続ける!…』

 HKのフランス政府の権威主義的なコロナ感染防止対策措置を非難している内容の歌に合わせて、多くの市民が公共の場で踊り、反抗精神を表現しています!

彼自身が、彼の曲をWeb サイトでダウンロードできるようにし、現代のソーシャル ネットワークの力により、国外までも あっという間に知れ渡りました。


ネット検索すると、叩かれた瞬間の動画がみられます。情報サイト「リベラシオン」より

ネット検索すると、叩かれた瞬間の動画がみられます。情報サイト「リベラシオン」より

 また、6月8日フランス南東のロット地方のタン‐エルミタージュTain-Hermitageの町を訪問していたマクロン仏大統領は、草色のTシャツを着ていた男の人にいきなり叩かれました。

 「アンタの政策、いい加減にしてくれ!」と叫んでいたそうです。


 「日本人は、自分は何も変えることが出来ない一国民だと思い、国の政策を素直に受け入れがちだが、フランス人は声高らかに自分たちの考えを訴え、決してあきらめないので、すごいよね!」と言うと、「一国の王でさえ、ギロチンにかけた国民だということを忘れないで!」と、フランス人の友人が誇らしげに返答してきました。

 確かに、人々の精神は長い歴史の中で培われてきたもので、今でも息づいているに違いない。

 来月の7月14日のフランス革命記念日が楽しみになってきました。


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