パリには、『自転車シェルター』と呼ばれる自転車駐車場が設置されています。

　これは、お分かりと思いますが　盗難が非常に多いための防犯対策です。

　自転車のU字ロック やワイヤー錠をつけておいても壊されたり、または部分的に外して持っていかれてしまうので、パリ市内で自転車を維持し続けるのは、毎日　自宅や建物の中庭などの共有スペース等に持ち込むしか方法がありません。

　ですが、都会の住宅事情により、そのような場所を皆が保持できるわけではありません。

　それで市役所は、外でも安心して駐輪できる場所として、２０２０年の春から 電動自転車または電動自転車（ベビーシート付き）を６台まで収納できる新しい金属製のボックスを設置しました。

　調べてみましたら、現在５０か所あるシェルターのうち、１０カ所に空きがありました。

　使用料は、年７５ユーロ／約１万５００円です。

　まだまだ、すべての希望者が使用できる数はありませんから、抽選が行われ、幸運な当選者がランダムに選ばれます。

　ですから、パリでは、このように自転車を歩車道境界にあるガードパイプに括り付ける人が殆どです。

　今後の配置は、各区の住民の数に応じて計画されているそうです。

　これで、自分の大切な自転車が、寝ている間に　盗まれるという被害がなくなるので、市民は安心ですね。

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