フランス

フランス:パリ

別紙 敦子(べっし あつこ)

氏名=別紙敦子
職業=観光業
居住都市=パリ(フランス)とバルセロナ(スペイン)年間1:2の割合で、行き来しています。

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ボッケリア市場にて、10月21日撮影

ボッケリア市場にて、10月21日撮影

 スペイン生活で嬉しいことの一つに、果物の種類の豊富さがあります。

 季節の変化とともに、店頭に並ぶフルーツも くるくる変化するのが楽しいです。

 その上、日本のスーパーマーケットで、めったに見られない風貌の変わった果物が並んでいるので、本当に興味深い。

 今の季節、気候の良いスペインでしっかり熟して、カリウム、ビタミン、繊維の含有量が高い、秋に最も健康的な果物をご紹介します。


グラナダ 4ユーロ/キロ 

グラナダ 4ユーロ/キロ 

 真っ赤な硬い実の中は、宝石のように美しいグラナダ!(日本名は、ザクロ)。

 実を割ると、ルビーがぎっしり詰まっているようで、何度見ても感動してしまいます。

 スペインのアンダルシア地方に、都市グラナダがありますが、このフルーツを沢山植えていた地であったということで名付けられたそうです。


スペイン国章。下方にザクロが描かれているのを確認してください!

スペイン国章。下方にザクロが描かれているのを確認してください!

 グラナダは、中東から欧州に伝わったとされるが、暑い南スペインで多く栽培され、グラナダ王国の象徴的なフルーツになりました。

 私には、「情熱のアンダルシア地方グラナダ」と「踊り子カルメン」の『赤』が重なり、この果物のイメージになっています。


チェリモヤ。一個約500g、2ユーロ

チェリモヤ。一個約500g、2ユーロ

 もう一つご紹介したいのが、爬虫類を思わせる緑色の鱗のような表皮をもつチェリモヤ。これは、ガウディの作品のトカゲを連想させます。

 果肉は、カスタードクリームやリンゴのコンポートのような深ーい味わい。濃厚で独特の食感と甘さで口の中でとろけます。

 スペイン南海岸の南国の恵みを受けて育ちます。


チェリモヤの果肉と黒い艶やかな種

チェリモヤの果肉と黒い艶やかな種

 今回紹介した2つのフルーツを食べてみた感想ですが、キレイに食べるのが難しい点が共通していました。

 秋に不動の人気のアボカドとマンゴーに押され気味の理由の一つに「食べにくさ」がある気がしました。

 それでも、グラナダ&チェリモヤは、スペインらしい秋のフルーツの代表です!

 機会があれば、是非味わって楽しんでもらいたいです!


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