台湾

台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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決勝時に入口に設けられた注意書き

決勝時に入口に設けられた注意書き

 昨年10月下旬から今年3月にかけて、高校バスケHBLが開催されました。
 1年前の感染拡大時には、開催そのものが厳しくなるのではないかと思われましたが、何事もなく終了を迎えることができました。

 今回は、その当時から今年3月までの感染対策の変遷について、振り返って紹介していきます。

 まず、取材を希望する報道関係者にはワクチン接種(2回)証明、もしくは過去3日以内のPCR検査か抗原検査の陰性証明が必要となりました。多くの選手、チームスタッフは昨年開催前にワクチン接種を行った上でエントリー、試合出場していますが、中にはワクチン未接種者もいるため、彼らを護るために求められた格好です。

 この措置は報道関係者だけでなく、観客にも求められ、入口で係員への提示が求められました。


入場制限が設けられた2月の準決勝リーグ

入場制限が設けられた2月の準決勝リーグ

 2月13~20日に新北市の新莊體育館と板橋體育館で開催された準決勝リーグは昨年同様の入場制限がありましたが、新莊は4500人、板橋は2000人の観客の上限を設けていました。それ以外では、使用可能な客席が空いている範囲で入場を認める措置をとっていました。

 各チームの応援団の入場は、事前の名簿の提出が求められていて、応援団用の入場口がある会場では、入場前に名簿と入場者を照合する作業が行われ、その際には身分証とワクチンの接種証明の提示が求められました。


【参考】
 http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=2021418214530


12歳以下の健康誓約書

12歳以下の健康誓約書

 現在の台湾では、12歳以下のワクチン接種は認められていません。また、監査を受けるのも容易ではないことから、3月の決勝トーナメント開催時は入場が予想されることから、保護者による健康誓約書の用紙も応援席用の入口前で準備されていました。

 この他、客席の入れ替えごとの消毒、試合ごとのベンチのイスの消毒、飲食物の持ち込み禁止による入口での預かり、試合開始前の審判のあいさつ時の握手代わりのグータッチは、過去2年紹介してきたとおりのまま実施されていました。


試合前とハーフタイム時のアップ時はマスク着用の選手が目立ちました

試合前とハーフタイム時のアップ時はマスク着用の選手が目立ちました

 試合前とハーフタイム中、選手が体を温めるためにアップを行いますが、2月の時はマスクを着用したままやっていた選手が目立ちました。

 マスクも、市販されている無地のタイプもあれば、学校で作成したオリジナルタイプもあり、感染拡大の中にも学校ごとに個性を見出そうとしている様子がうかがえました。


マスクを着用したままプレーしている選手も

マスクを着用したままプレーしている選手も

 2月の開催時に驚いたのは、試合中もマスクを外さずにプレーしている選手がいたことです。この辺りは選手本人の意識と判断に委ねられることではありますが、心配になってマスクをつけている選手のプレーを見ていたら、呼吸が苦しくなった際はずらして、鼻と口を出すようにしていた選手もいれば、ずっとずらしたり外したりすることなく、そのままつけていた選手もいました。

 パフォーマンスに与えた影響は、見ている限り特になく、チームの成績にもそれが反映されている様子もありませんでした。

 今はただただ、感染の不安なく、選手たちが安心して日々練習し、プレーできるようになる日が来ることを祈るばかりです。


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