初のPCR検査体験
2022.04.12 up
4月3日に届いたSMSより
3月下旬から台湾での新型コロナウイルスの感染確認者が増加しています。4月に入ってからは市中の感染確認者数が3けた代に乗り、私の周りも少しばかり警戒感が漂ってきた印象です。
その状況下で、4月2日から清明節の四連休がありましたが、連休の予定が狂う事態に陥りました。
4月2日の夜、食事するところを探すために台北市内にある遠東SOGO忠孝館に20分程度立ち寄ったところ、過去に感染確認者の足跡が残っていたため、台北市から上のスクリーンショットのSMSが届きました。
病院のホームページのスクリーンショットより
SMSの内容は、「3月22日~4月2日にかけて感染確認者と同じところ(遠東SOGO忠孝館)に足跡があるのが確認されました。発熱、咳、のどの痛み、鼻水などの呼吸器官の症状、もしくは下痢、味覚・嗅覚の異常が疑われる場合は、月曜から金曜の8時~11時30分に(台北市内の)指定の病院に設けられている検査場にてPCR検査を受けてください。検査を受ける際は、必ず各病院のホームページで予約を行い、受付でSMSの画面、保険証、身分証(外国人の場合は居留証もしくはそれに相当するもの)を出してください。かかる費用は全額負担いたします」というもので、その後には問い合わせ先、予約を受け付ける各病院のURLが記されていました。
3枚目の入口まで誘導するように貼られている表示
SMS受信後、外出先から戻ってからすぐに衛生福利部が設けた専用ダイヤル1922に連絡し、メッセージの内容について詳細を確認しました。そうしたら、「台北市が送信しているSMSなので、詳細は感染対策を担当している台北市衛生局に問い合わせてもらえないか」ということでした。
それを受け、SMSにあった台北市衛生局の番号にかけ、問い合わせることにしました。
検査場につながる病院の入口(身分証と保険証が必要で、どちらかが欠けても検査を受けられない旨が記されたものも貼られています)
台北市衛生局に電話をかけたものの、同様の問い合わせが集中しているようで、担当の方につながるまでカップラーメンができるくらい待ったような気がしました。
まず聞いたのは、症状のこと。
私は気温の変化やアレルギーで鼻水が出やすいので、この状況でも検査に行ったほうがいいか確認しました。これについては、「どうしても心配なら検査に行かれるといいでしょう。ただ、連休中(4、5日)は予約が終了していると思うので、行くなら連休明けになると思います。それまで待てない場合は、市販の抗原検査キットを使われてみてはいかがでしょうか。陰性なら行く必要はないですし、陽性なら速やかに当方か1922(政府が設けた感染対策の専用ダイヤル)にご連絡ください」との返答でした。
次に、検査を受けに行く場合、公共の交通機関を利用できるか確認しました。SMSに記された病院は自宅から歩いて行けるところにはなく、公共交通機関を使わなければ行けないところにあるからですが、これについては「使っても構わない」ということでした。
更に、記載されている病院以外で検査を受けることは可能か確認しましたが、「指定の病院以外での検査は自己負担になる」ということでした。關渡醫院の例では、24時間以内に検査証明が発行されるものは4500元(約1万9309円)、48時間以内に発行されるものは3500元(約15033円)、抗原検査は証明込みで900元(約3866円)かかりますが、この費用負担の有無は大きいと思います。
最後に、滞在したのは20分程度で、台北市が公布している感染確認者の足跡にある日時から外れているのに、どうして自分にSMSが送られてきたのか、とを聞いてみたところ、「(公布している人の)日時に関係なく、対象を広げて送信しています」という返答でした。報道で確認したら、7万人以上対象にSMSを送信したということで、私はどうもその7万以上分の1だったようです。
【参考】
https://www.ettoday.net/news/20220405/2223097.htm
以上の4点を確認し、問い合わせを終了しましたが、相次ぐ対応からくる疲労の色といら立ちが担当の方の声を通して感じられました。
検査結果の報告もSMSで
問い合わせを完了し、早速SMSにあった病院のホームページで予約を試みましたが、連休期間中の予約は終了していました。その中で關渡醫院は検査の前日に先着順で予約を受け付ける、ということだったので、翌4日午前に再度試してみたら、無事予約できました。
5日午前、MRTとバスを使って關渡醫院へ行きましたが、検査を受ける人が多く並んでいました。並んでから大体10分くらいで受付に到着し、検温を経て手続きを行いました。
手続き後、予約内容が記された紙を渡され、それを次の窓口に出すと検査キットの容器と綿棒が渡されます。検査キットを持って検査官の前に行きます。検査官は両手が出せるくらいの穴が開いた仕切り板越しで接し、両手が出るところも厚手のゴム手袋でガッチリ保護され、隙間も全くない状態で、受検者に接触することがないよう配慮されていました。
検査官の前に来たら、綿棒を渡し、マスクをずらして鼻の穴を出し、そこに検査官が綿棒を突っ込みます。数回鼻の穴をぐりぐりされたら、その綿棒を受け取り、容器の底に綿棒の先を擦り付けた後、綿棒を備え付けのゴミ箱に捨て、容器に蓋をしてから検査補助の方に渡して、検査終了となります。
検査結果は当日の午後5時までにSMSで告知する、ということで、届いたのが上のスクリーンショット。陰性でした。検査結果は4月8日まで有効、という記述もありました。
連休は期せずしてPCR検査に費やすことになりましたが、今後も同様のことを経験するかもしれないと思うと、外出時には最大限注意し、無駄な寄り道をしないよう考えないといけないと感じた、今回のPCR検査体験でした。
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