台湾

台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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6月の記者会見より

6月の記者会見より

 6~10月にかけて、台湾各地を回る3人制バスケットボール・3×3のリーグ戦が開催されました。単に大会を開催するだけでなく、国際大会に出場する選手たちの強化、大学や企業リーグのWSLBのチームに加入後も、出場機会が乏しく、実戦経験が乏しい選手たちに、その機会を与える場として機能しているようです。

 会見の場では、3×3の協会が設立されたことが発表され、5人制のバスケットボールとは別に競技の普及・促進を図り、代表チームの強化に取り組むことが語られました。

 台北地区の3大会分を見た内容を紹介します。


後方に見える台北ドーム

後方に見える台北ドーム

 6月20~21日に台北市の松山文創園區巴洛克花園で開催されました。

 松山文創園區は、MRT(地下鉄)國父紀念館駅から徒歩5分前後で着くところにあり、隣には台北ドームがあります。日本時代にタバコの工場だったところを改装し、商業施設、イベント施設として2011年から開放されています。そこの中庭のような空間を使っての開催となりました。

 古い建物、現代的な建物の台北ドーム、3×3のコートとが相まって、これまで以上に文化的においが漂った会場となりました。何も知らないで訪れた方には、よくわからない構図だったかもしれませんが、今までに見たことがない光景が広がったことで、「スポーツも文化の一つ」というのを感じさせるものになりました。


信義香堤廣場より

信義香堤廣場より

 7月5~6日は、台北市内の新光三越信義新天地にある広場のような空間で開催となりました。ここは新光三越のA4、A8、A9、A11の4つの建物で構成されていて、それぞれが連絡通路でつながっています。その建物と建物の間にある空間が「信義香堤廣場」と呼ばれる場所で、いろいろなイベントや企業活動が行われるところでもあります。

 こちらは、以前から3×3で使われていた会場でしたが、ひと通り回ってみると都会的な空間が広がっていて、また違った趣がありました。


新北市淡水區の黄金水岸廣場

新北市淡水區の黄金水岸廣場

 8月9~10日は新北市淡水區の黄金水岸廣場で開催でした。こちらは、以前も会場となっているところですが、MRTの淡水駅から近く、高温になる夏でなければ川の景色をじっくり楽しめるとことでもあります。晴天なら夕陽が沈みゆく夕暮れの景色を楽しめるので、観光で人気が高いところですが、そこで3×3の試合が開催され、河辺の風景となじんでいるところに、また文化的というか、芸術的な息吹を感じさせるものになっていました。

【参考】
http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=20231050167


夜涼しくなると集まる観客

夜涼しくなると集まる観客

 6~10月にかけての屋外開催は、どう頑張っても高温の中での観戦になるので、太陽が昇っている時間帯は、熱中症の危険が伴います。私も観戦しましたが、1時間も経たないうちに頭が痛くなるくらいでした。

 また、台風が訪れる時期で、雨天が多い期間でもあるので、曇っているときは、空とにらめっこして、少しでも雨が降ってきたら屋内に避難しないといけなくなるのがネックです。実際、信義香堤廣場で開催されたときは、2日目に台風接近の予報が出ていたため、予定を変更し、試合開始時間を早めて夕刻前に全日程を終了させました。雨が降ってきた場合は、中断を余儀なくされるので、悩ましいところでもあります。

 とはいえ、文化的な色合いを強め、普及に努める姿勢は、今振り返ってみても印象に残るものであり、また見てみたいと思えるイベントだったように思います。

 3×3は、5人制とは違い、場所を取らず時間も短いので、街にあるコートでも少ない人数で楽しめるのが魅力ですが、今後どういう形で発展していくでしょうか。


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