感慨深かった記者会見
2022.05.29 up
調印式の様子
現在、台湾には2つのプロバスケットボールリーグと1つの準プロバスケットボールリーグがあります。
準プロリーグのSBLは、今季19季目で一番長い歴史があるリーグです。私もずいぶん前に取材に訪れたことがありますが、近年は5チームに減り、集客にも苦しんでいるようです。
プロリーグは、2020年から4チームでリーグ戦を開始し、現在6チームのP+リーグ、昨年から6チームでリーグ戦を実施しているT1リーグの2つ。このうち、P+リーグの高雄スティーラーズの新加入選手の入団会見に行ってきましたので、紹介します。
新しいユニホームを手に取り、撮影に応じる周儀翔(右)。左は高雄スティーラーズの黄哲寛チェアマン
高雄スティーラーズは、昨年からP+リーグに参入しているチームで、ホームアリーナは高雄市内の鳳山體育館。28試合終了時点で9勝19敗の5位と低迷気味にあります。もう一つ昨年から参入している新北キングスが15勝11敗の4位と、大きく差をつけられた格好になっています。
低迷の最大の要因になったのは、2~3月にかけて8連敗を喫したことにありますが、連敗期間中の2月にSBLから中国のプロリーグCBAに渡り、プレーしていた周儀翔と契約し、巻き返しを計りました。
しかし、周儀翔は2月下旬に沖縄で開催された2023年バスケットボール・ワールドカップのアジア予選の代表に選出され、出場していたことで、台湾へ戻ってからの隔離期間があったことから、契約と入団が遅れ、3月23日に晴れて契約を締結(1枚目)、入団となりました。
家族から花束をもらう周儀翔(右)
入団発表は、黄哲寛チェアマンだけでなく、家族、P+リーグの陳建州CEO、高雄スティーラーズの選手2名も出席しました。
調印式の後、家族からの花束贈呈、撮影を済ませてからは、ユニホームに着替えて、再度会見に応じました。
(左から)キャプテンの呂政儒、周儀翔、新人の陳又瑋
周儀翔のはホーム用ですが、両側にいる選手のユニホームは、地域密着のプロモーションデー用のユニホームです。
右の陳又瑋が着ている迷彩柄のは、3月26、27日のホームゲームで着用したものです。迷彩柄は、ホームアリーナの鳳山體育館がある高雄市鳳山區が、軍の学校と拠点が3箇所あるという地域の特徴と絡めた文化融合を狙った企画です。
左の呂政儒が着ている英語の筆記体で高雄市の特徴である「Southside City」と書かれたオールドスタイルのユニホームは、4月の試合で着ていたものです。4月16、17日のホームゲーム時には、関連商品販売するなどの高雄市を盛り上げる活動を行っていました。
会見の最後に鼎談する3選手
周儀翔を迎えた二選手は、単にお迎えするだけではなく、高雄スティーラーズのプロモーション活動をPRするために会場に来ていたことになります。
会見の最後は、3人の鼎談になり、周儀翔は新しいチームに加わることへの期待や感想を述べ、他の二選手は新戦力への期待をそれぞれ口にしました。
その後は、個別の取材になり、3選手とも記者の対応に追われていました。
周儀翔と陳又瑋は高校バスケHBLで見ていた選手だったので、今回の会見は感慨深いものになりました。両選手とも高校時代から突出したプレーで活躍をしていて、周儀翔は泰山高級中學のはじめての決勝トーナメント進出、陳又瑋は南山高級中學の優勝に大きく貢献したのを今でも覚えています。
最初は、はじめてのプロリーグの会見で緊張していた感じでしたが、時間が経つにつれ、懐かしさの方がこみ上げてきた記者会見になりました。
【参考】
https://www.steelers.com.tw
https://pleagueofficial.com
https://tw.news.yahoo.com/鋼鐵人主題周推城市版球衣贈球員卡-051007797.html
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