フランス

フランス:パリ

別紙 敦子(べっし あつこ)

氏名=別紙敦子
職業=観光業
居住都市=パリ(フランス)とバルセロナ(スペイン)年間1:2の割合で、行き来しています。

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蛍光色が眩しい市内で活躍する 新しいゴミ収集車

蛍光色が眩しい市内で活躍する 新しいゴミ収集車

 現代の大きな課題の一つである「ゴミ問題」。

 その対策は、国の経済や国土の面積・地形・気候により様々ですね。

 ですから、毎日の生活に密接しているゴミ収集事情は、各街の『暮らしやすさのバロメーター』になると言っても良いくらいです。

 今回は、今年のスペイン・バルセロナ市のゴミ対策についてお伝えします。


蓋の色を見れば、分別が簡単にできる収集コンテナが並んでいます

蓋の色を見れば、分別が簡単にできる収集コンテナが並んでいます

 バルセロナ市では、街のあちこちに大型コンテナが置いてあり、市民は無料で24時間いつでも廃棄物を捨てることができます。

 コンテナがいっぱいになると、センサーで通知され、ごみ収集車が回収に来るシステムになっていて、利便性に優れていますね。

 最近は、気候緊急事態への対策のため、日本のような収集スケジュールに従って、廃棄物を分別して家の前に出す「ドアtoドア」と呼ばれる回収方法に 取り組み始めています。

 最初に日本人駐在員が多く住んでいるサリア地区で実践され、その後、少しずつ他の地域の特性を考え広げていく予定だそうです。

 しかしながら、決められた日に適切な分別ごみを出さない人が多くいるようで、「これじゃダメ!」シールが貼られた回収されなかったゴミ袋が、通りにゴロゴロしているのが、スペインらしいです!


 分別を簡素化し、プラスチックでも金属でも入れることができる黄色のコンテナ

 分別を簡素化し、プラスチックでも金属でも入れることができる黄色のコンテナ

 今年の市議会では、「廃棄物の正しい分離を促進するために」25%もコンテナを増加し、歩行者の視認性と安全性を向上させるために、このコンテナの高さを低くすることにしました。

 安全性?!というのは、、、たぶん、

 以前、逆さまになって、コンテナから出られなくなっている人に遭遇したことがあります。ゴミ投口に顔や体を入れて、使えるものがないか探している人のためにも、安全だと思われます。


 現在、車両の70%は既に電気自動車です。

 電気なので、走行に音が伴わないせいか、すぐ背後にゴミ収集車がいたことに気が付かずに驚いた経験がよくあります。

 それだけに、死角にいる歩行者、自転車、オートバイとの事故を防ぐために運転支援システム装備の新しい収集車が導入され、ドライバーに警告するのは安心です。


爽やかな印象を与えてくれるユニフォーム

爽やかな印象を与えてくれるユニフォーム

 今年の春から収集車も人も以前に増して色が明るくなり、目を惹く彼らの存在が、自然に 私たちのゴミ放置や分別に対する意識を高めてくれている気がします!


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