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台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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台北アリーナ内の企業の広告・宣伝コーナー

台北アリーナ内の企業の広告・宣伝コーナー

 大学バスケUBAの決勝トーナメントが、高校バスケHBL同様に台北アリーナで開催されるようになり、5年が経過しました。

 過去にも触れていますが、台北アリーナでイベントが開催できるようになるのは、日本でいうところの「(日本)武道館で(自身の)コンサートを開催する」くらいのステータスを意味します。2010年代前半はお隣の台北體育館、中盤はキャパシティが大きめの新北市の新莊體育館を使用していました。

 大手金融グループ・富邦集團の参加の富邦人壽が冠スポンサーについていることが、台北アリーナでの開催を後押ししている格好になっていますが、開催するには、HBLに準ずるもしくはそれ以上の広告・宣伝効果も求められます。

 その中で企業はどのような広告・宣伝を行っているか。その様子を紹介します。


スナック菓子を配るUBAのマスコット・督瑪熊

スナック菓子を配るUBAのマスコット・督瑪熊

 上の写真は台大體育館で開催された男子2次予選次で見かけたものですが、女子の2次予選でも見かけました。
 
 協賛企業のスナック菓子を観客に配布していましたが、担当者だけでなく、マスコットの督瑪熊も配布に協力し、試合を盛り上げました。


私が体験したフリースローゲーム

私が体験したフリースローゲーム

 こちらは富邦人壽のブースで行われたフリースローゲーム。フリースローサークルの後方にあるバネに玉を乗せ、それを弾いてシュートを入れるゲームです。

 シュートが決まると、用意していた景品がプレゼントされます。

 私も試しにやってみたら、一回ですんなり入りました。この時私がもらったのは、消毒液が入った携帯用スプレーでした。


台北富邦ブレーブスのマスコット・比爾(ビル)

台北富邦ブレーブスのマスコット・比爾(ビル)

 その私の横で全然入らず、イライラを募らせていたのが、プロバスケットボールリーグのP+リーグ・台北富邦ブレーブスのマスコット・ビル。

 私が一回で入れたのを見て、叩かれ、消毒用のスプレーを吹きかけられ…と目をつけられ、妬まれた格好になりました。

 そのビルがハーフタイムで登場した時は、思わず「あー、あんなところにいた!」と叫んでしまいました。

 ちなみに、携帯用スプレーにプリントされているのは、ビルの顔。

 今でもビルに妬まれているのかな…とくだらぬ想像をしています。


ハーフタイムに行われたゲーム

ハーフタイムに行われたゲーム

 ハーフタイムに行われるゲームは、HBLと同じものが多いですが、多く開催されるのは、フリースローのゲーム。制限時間内に何本入れるか競い、一番多かった人に協賛企業のショッピングモールの商品券が贈られるというものです。

 本来ならフリースローラインから行うのですが、参加者が力が弱い女性か小さい子供の時は、なかなかシュートが入らないことが多く、進行役のDJが様子を見ながら少しずつ距離を近づけ、気がついたらノーチャージセミサークルの手前まで動いていました。

 今年の台北アリーナで最後に開催された男子決勝は2年連続で政治大學と世新大學の対戦。どちらも台北市文山區にある大学ということもあってか、応援席は満席、客席も大半が埋まっていました。

 また、男女の決勝は国際大学スポーツ連盟の「FISUtv」にて英語で中継されました。

 今後の企業による広告・宣伝もHBL同様白熱化しそうな予感です。

【参考】
https://www.fisu.tv/chinese-taipei


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