台北から世界へ 平和への叫びと祈り
2022.07.09 up
ウクライナのコーナー
端午節の連休を挟んで6月2~7日に台北国際ブックフェアが開催されました。2019年2月以来の開催でしたが、当時よりも情勢が大きく変わり、いろいろ変わっていました。
時代を反映したと見られるものがあったので、紹介していきます。
ロシア軍がウクライナに軍事侵攻して、4ヶ月ほど経ちます。台湾でも全く報道されないというわけでもなく、日本と同様の報道がされています。台湾政府も20日にウクライナ政府に対し、50万ドル(約6809万円)の支援を表明するなど、立場を明確にしています。
【参考】
https://www.rti.org.tw/news/view/id/2136458
その中で行われた台北国際ブックフェアの会場では、ウクライナのブースが設けられていました。
ブースには、常駐のスタッフはいませんでしたが、ウクライナの本の紹介だけでなく、ウクライナの国旗の色の花がおかれ、「烏克蘭 加油(ウクライナ がんばれ)!」の札がつけられていました。
このブースの設置には、閉会式時にウクライナの隣国のポーランド政府台北事務所のツィリル・コザチェフスキ所長(元駐日ポーランド大使)から感謝の言葉が述べられていました。
「平和」をテーマにした図書展示コーナー
会場には、ウクライナのブースだけでなく、「平和」をテーマにした図書展示コーナーが設けられ、展示された本や雑誌を手にとり、設けられた椅子に休憩がてら座り、読んでいる来場者の姿も多く見られました。
コーナーの壁より
「平和」の図書展示コーナーには付せんとペンが置かれ、メッセージを貼り付けるところも設けられていました。時間の経過とともに貼られるメッセージの数も増加し、上の写真のようになりました。
メッセージをじっくり見ていくと…
貼られたメッセージ
左は「ウクライナに神のご加護あれ(筆者直訳)」、右はみなさんも見慣れている戦争反対の「No War!」というメッセージ。埋められているメッセージの多くはこのようなものでした。
イラスト付きも
中にはイラストも添えたものもあり、平和を切実に願っていることが伝わってきました。様子を見ている範囲ですが、書き込んでいる人たちの多くは若年層で、その辺りは率直な思いの書き込みにも反映されているようにも感じました。
同時に、香港の未来を憂う書き込みも多数あり、台湾が今の香港のような社会に変わるのを危惧していることが伝わってくるものもありました。
「今日の香港、未来の台湾」
そこからは、ウクライナにロシアが軍事侵攻したことは決して他人事ではない、もし台湾も中国から…ということも出ているようにも見えました。
この場でこの時期に出てきた平和への叫びと祈り。
日本のみなさんにはどのように映るでしょうか。
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