故安倍元首相への敬愛に包まれた台湾(4)
2022.08.05 up
ペン立てに1輪のほおずきが
13日まで用意されたボードの側面にはペン立てが用意されていましたが、そこには1輪の花(上の写真はほおずきですが)が添えられていました。この花は毎日交換されていたようで、10日と13日に行った時は違う花が添えられていました。
そして、このペン立て周りにも「ありがとう」メッセージでびっしり埋まっていました。
かわいらしい「あべさん ありがとう」の似顔絵
文字のよるメッセージだけでなく、似顔絵も添えられたものもありました。
日本人か台湾人か、大人か子供か分かりませんが、癒しになる感じだったので撮影しました。
多言語で「ありがとう」
こちらは、日本語、中国語、韓国語、英語、フランス語で書かれたメッセージカードが花と一緒に貼られていました。
過去に見たことがない多言語のメッセージも、世界でその死が伝えられた方らしさが出ているようにも感じました。
左の真ん中部分の日本語に注目
上の写真のは、「ありがとうございましだ」の「だ」に台湾人と見られる人ががんばって日本語を覚えて書き込んだんだなぁ…と思わせるものです。
他にも「台湾の永遠の友」という書き込みも散見され、安倍元首相が本当に台湾の人たちに愛されていたんだなぁ…と実感しました。自分が知る範囲で、台湾の人たちに愛された日本の政治家は、後にも先にも安倍元首相以外には考えられず、今後も安倍元首相と同じくらい愛される日本の政治家は出てこないのではないか、と思えるくらいでした。
台湾との深い関係をうかがわせる書き込み
安倍晋三元首相は、生前台湾に強い関心を持ち、台湾の政府関係者と関係を構築してきました。その姿勢は、日本国内で中国と日本の外交関係への懸念を指摘されても変わらず、台湾が国際社会で存在感を高めるのに大きく貢献しました。過去に中国との関係で国際社会で孤立感を深め、辛酸をなめてきた感がある台湾にとって、安倍元首相が果たしてきた役割には感謝だけでなく、勇気を与えられたと感じている人も少なくないようです(中にはそうでない人もいますが)。
日本国内ではポジティヴ、ネガティヴ両方の評価が複雑に入り混じっている感があり、台湾の人たちが見せる好意的な評価は信じられなかったり、不快感をもよおす方も少なくないのではないでしょうか。
昨年、新型コロナウイルスの急速な感染拡大で、日本からアストラゼネカ製ワクチンが複数回贈られました。このワクチンのおかげで、必要な人への接種が行き渡るようになり、現在の複数の種類のワクチン接種も可能な安定供給につながっていますが、特に昨年6月、最初に届いたのは安倍元首相の尽力がなかったら届かなかったと言われていて、救われた思いを抱き感謝している人も多くいます。
【参考】
https://www.sankei.com/article/20210603-DGRVHC3KZZKGLAFS6RSYO3ULMU/2/
今後、安倍晋三元首相に関しては様々な視点から生前の政策、施政などの分析、検証、研究が進み、短い期間で評価が目まぐるしく変わることが予想されますが、ネガティヴな評価が日本国内で強まった時に台湾の人たちがどのような反応を見せるか。
日本の皆さんには、この点に注目していただいたいと思います。
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