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台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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観光スポットの地熱谷

観光スポットの地熱谷

 以前紹介した北投納涼祭終了から4日後。

 8月4日から北投公園と旧新北投駅駅舎がある七星公園と七虎公園をメイン会場に、今度は「北投魔法使い節」という別の夏祭りが開催されています。

 北投納涼節は温泉博物館がメイン会場だったため、日本統治時代の温泉街の雰囲気を残した夏祭りになりましたが、今回は公園の特性を最大限に生かした夏祭りになりました。

 まずは上の写真。
 開催期間中の15時と17時から始まるツアーに参加した際、最後に訪れた地熱谷ですが、その前には以前紹介した温泉博物館をはじめ、北投公園にある木造建築の図書館、道路を挟んだ向かいにある瀧の湯などを地元のガイドの説明を受けながら周りました。

 この時、まだ日が暮れておらず、気温は30℃以上。加えて地熱谷では、高温の温泉の周りを一周し、地面からの湯気に当たり続けたことで、汗だくになり、着ていたシャツもびしょ濡れになるほどでした。


旧新北投駅駅舎がある七星公園より

旧新北投駅駅舎がある七星公園より

 旧新北投駅駅舎前の七星公園には納涼祭同様、土日に屋台街が設けられました。納涼祭との違いは、出店数が増えたことですが、中でも飲食物を販売するところが増えたことです。その中には、納涼祭にも出店してたところもあり、久しぶりの再会をお互いに喜び合いました。

 


特設ステージと休憩所

特設ステージと休憩所

 飲食店が増えた背景にあるのは、特設ステージ前に座って休めるところを増設したからですが、数は限られるため、一番暑くてしんどい時間帯に座れるところがなかなか見つからないのは本当に困りました。

 特に陽が沈んで涼しくなってからは、多くの人が訪れ、椅子ではなく芝生の上に直に座る人も多く見かけました。


きらびやかな装飾も

きらびやかな装飾も

 北投公園は、各所ライトアップを行い、魔法がかかった空間を再現し、移動を楽しめるようにしました。上の写真に、魔法使いのマスコットキャラクターが装飾されているのがわかると思いますが、このキャラクターは全部で6人いて、その6人を探してARによる記念撮影を行うと賞品がもらえるキャンペーンも実施されています。


北投公園に設けられたプロジェクトマッピングショーとVRの魔法使い

北投公園に設けられたプロジェクトマッピングショーとVRの魔法使い

 「北投魔法使い節」のハイライトが、毎晩7時から9時半に開催されるプロジェクトマッピングショー。30分ごとにおよそ10分間開催されます。

 私が見た範囲ですが、前半は上を突起の部分を氷山に見立てたプロジェクションマッピング、後半は魔法使いのマスコットキャラクター6人が登場して駆け回る演出があり、最後に上の写真の「北投温泉にようこそ!」で終わるという構成でした。この時は、密になるのが心配なくらい多くの人が集まり、この様子を見つめました。

 VRの魔法使いとは、8月4~28日の土日の14時から20時におしゃべりできる企画が設けられていて、話している子供たちの姿も多く見かけました。

 平日の夜はプロジェクトマッピングショーだけですが、土日はこれに加え、七星公園に設けられている特設ステージで音楽を楽しみながら涼んだり、屋台街で飲食物を買って楽しんだりできるのが魅力です。

 「北投魔法使い節」は9月4日まで開催されました(9月3、4日は台風の影響で予定されていた活動が中止になりました)。

 新北投の3年ぶりのアツい夏はまだまだ終わらない…といった感じです。


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