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台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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座談会中の様子(左から王辰驊さん、連思宇さん、傅其慧さん)

座談会中の様子(左から王辰驊さん、連思宇さん、傅其慧さん)

 過去2回、台湾人声優のサイン会の様子を紹介してきました。

【参考】
http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=202092234121

http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=2022311234849

 今回は2019年3月から「少年ジャンプ+」にて隔週で連載が始まり、日本では4~6月(第1クール)にアニメ版が放映された「SPY×FAMILY(スパイファミリー)」の台湾中国語版の台湾人声優のサイン会の様子を紹介します。

 主人公の「ロイド・フォージャー」の声を担当しているのは王辰驊さん(上の写真では左側の男性)。 過去には「ズートピア」のニック・ワイルド、「暗殺教室」の赤羽業などの声を担当されました。

 ヒロインの「ヨル・フォージャー」の声を担当しているのは傅其慧さん(上の写真で右側の女性)。過去には「忍者ハットリくん」の河合夢子、「美少女戦士セーラームーン」の木野真琴などの声を担当されました。

 アーニャ・フォージャーの声を担当しているのは連思宇さん(上の写真で真ん中の女性)。大学卒業後に日本の専門学校へ留学し、声優や俳優など演技の基礎を学んだ方です。過去には「ドラえもん」のドラミちゃん、「美少女戦士セーラームーン・Crystal」の日野レイの声を担当しました。


白熱の音声収録再現

白熱の音声収録再現

 座談会は、前回の「進撃の巨人」の声優さんの時同様の質問で、役作りでの苦労話や収録の際に注意していたことを中心に話が進んでいきました。

 この中で印象に残っているのは、アーニャの声を担当している連思宇さんの役作り法で、アーニャが4、5歳の女の子という設定なので、原作だけでなく、他の日本語のアニメ作品で同じくらいの女の子が出ている作品を参考にして型を作っていったということでした。

 この辺りの発想も、参考にする題材のアニメも、日本に留学していなかったらなかなか出てこないものだと思うので、すごく新鮮に映りました。


サイン会の様子

サイン会の様子

 本番になるサイン会は、過去2回同様の盛況ぶりで、声優3人も満足そうな様子でした。登場後のトークの後で行われた音声収録再現では、3人の息があったところを見せ、大盛り上がりでした。

 現在は感染対策で3人が揃って音声収録を行うことは、ほとんどなく、一人一人行うことが多かったそうで、貴重な3ショット披露となりました。


ステージに上がる前に設けられたプレゼントコーナー

ステージに上がる前に設けられたプレゼントコーナー

 音声収録再現後、机が用意されサイン会となりましたが、前回のようにあらかじめサインが入ったものを3人が手渡しする形ではなく、一人一人書き込む形で進み、その際には声優さんと会話を交わすこともできるようになっていました。

 この頃はマスクに対する規制も少し緩くなり、このような形でサイン会を実施することも可能になりました。

 声優さんたちの表情が見えることで、この活動が非常に充実したものになっていて、声優さんだけでなく参加者にとっても非常に満足感が高い企画になったように感じました。


サイン会終了直後の様子

サイン会終了直後の様子

 サイン会終了後の声優さんたちの表情で、その満足度が伝わってくるのではないでしょうか。久しぶりに上の写真のような表情を見られ、こちらが幸せな気持ちになるくらいでした。

 最後は、「SPY×FAMILY」の各キャラのコスプレをした来場者をとなりに読んで、来場者全員で記念撮影を行い、サイン会を締めくくりました。

 過去2年以上、日本からのゲストを呼ぶことなく、台湾人の声優でサイン会を実施しましたが、人気の面で日本から来た声優に及ばなくても、今回を入れて過去3回、十分成果をあげているように見えました。

 今後、どのような感染対策を講じ、緩和を進めていくか予測が困難ですが、将来的には日台の声優の共演を期待したいです。今回の「SPY×FAMILY」を例にすると、アーニャ役の声優は連思宇さん(台湾版)と種?敦美さん(日本版)ですが、このお二人が同じ舞台に立ち、今回同様の場で共演したらどうなるだろうか…と考えていました。、実際、連さんは日本留学経験があり、専門レベルの日本語の会話能力もあると思われるので、面白くなりそうな気がします。

 日台の声優共演、実現する日は来るでしょうか。


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