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台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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蔡英文総統

蔡英文総統

 先月、台北国際旅行展が開催されました。

 そこでは、台湾だけでなく、韓国、日本からも多くの方が出展し、自身のPRにいそしむ姿が多く見られ、久しぶりの活気が生まれました。

 そして、過去の新型コロナウイルスの感染拡大の有無に関係なく、毎年開会式を訪れ、イベントを盛り上げてきたのが蔡英文総統でした。来年5月で任期満了を迎えるため、今年は総統として最後の訪問となりました。

 とはいえ、昨年の安倍晋三元首相の銃撃事件から、総統、副総統、行政院院長(今年から)の訪問先での警備が厳重になり、事前に機材を登録していないと撮影ができない、という不便を相変わらず強いられました。


優しい笑顔を見せるようになった蔡英文総統(左)

優しい笑顔を見せるようになった蔡英文総統(左)

 加えて、来月は総統と立法委員(日本の国会議員に相当)選挙を控えているので、報道陣も多数集結し、熱気が過去3年とは違ったものになりました。

 舞台上でのスピーチ、記念撮影でも、これまでは緊張感が漂うものだったのですが、今回は重圧から解放される直前からなのか、これまで以上に笑顔が見られました。


ブース巡り時の様子

ブース巡り時の様子

 開会式終了後は、各ブースを巡り、視察を行います。

 これまで、たらい回しにされているような印象があり、終盤はお疲れの様子も見せることがあった蔡総統ですが、ここでも笑顔を見せていました。ただ、笑顔も作っているというよりは、自然な感じで出ているように見えました。


中米の総合ブースにて

中米の総合ブースにて

 蔡総統のブース巡りは、全部追いかけることができるわけでなく、指示に従って撮影位置に行かなければならず、面倒ではあるのですが、今回は、こうして素に近い蔡英文総統の表情を撮れました。


蔡英文総統(左から3人目)の次のステップは…

蔡英文総統(左から3人目)の次のステップは…

 蔡英文総統が就任してから8年。

 その間、私はずっと追っかけみたいなことをしていたような気がしますが、総統としてだけでなく、民進党の主席としても重い責任を負っていたのかと思うと、表情の一つ二つ硬くなっても仕方がないかなぁ…とも思いました。

 はじめて見せた素に近い表情は、終わりが徐々に近づきつつあることを強烈に感じずにはいられませんでした。

 来年の選挙の結果も気になるところですが、蔡英文総統が退任後、どのような日々を送り、次のステップに向かうのか、注目したくなりました。


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